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『中国の教科書、95%デタラメ』

「中国の人気講師『中国の教科書、95%デタラメ』と発言し波紋!」(ロケットニュース24)
 → http://rocketnews24.com/?p=32729

中国で人気の歴史講師がインターネットの動画講義で、中国の学校で教えられている歴史を否定する発言をし、波紋を呼んでいる。この講師は中国の初代国家主席毛沢東を痛烈に批判し、中国の教科書はデタラメであると主張。ネットユーザーからは「反逆者、反人民的発言」と罵りを受け、動画はすでに削除されている模様だ。

人民日報社が配信している『環球時報』によると、著名な歴史講師イアン・ション・フェイ氏が『中国文化革命』について扱った110分の動画講義で問題発言をしていると報じている。この動画はインターネット上に公開されていたもの。イアン氏は動画の中で以下のように語っている。

毛沢東主席に会いたいのならば、天安門広場毛沢東記念館に行けばいい。しかし、その場所は、数多くの人民を血に染めた虐殺者を敬拝する『中国版靖国神社』であることを忘れるな」

「1949年以後で毛沢東主席が唯一うまくやったことは、死んだことである。蒋介石は一党統治を行った独裁者だったが、毛沢東もやはり独裁者だ」

また、歴史教科書に関しても「日本の歴史教科書は中国の教科書より、歴史の歪曲(わいきょく)が少ない。中国の歴史教科書に記述されている内容は、真実が5%程度で残りは純然たるデタラメだ」と教科書の内容を否定している。

さらに政府が敏感に扱うチベット問題にも触れ、「チベットは中国建国以後、特定の独立状態を維持して来た。チベットは国旗も持っている」と国家であることを認め、「ダライ・ラマ14世は中国の侵攻に対抗した功績で、ノーベル平和賞を与えられた」と述べた。

この動画の内容は、数多くのネットユーザーの間で広まり「反逆者」「反革命分子」「反人民的発言」と非難が相次いでいる。政府もただちに動画を削除し、閲覧を禁止する措置を取った。一部ではイアン氏が最近新刊を出版し、その本の販売を増やすために、意図的にこのような過激な発言したのでは、と推測する声もある。ちなみにイアン氏は、これまでに中国史に関する2冊の本を出版しており、テレビ出演もしている人気講師だ。

中国では国に対して不利益をもたらす発言は、厳しく取り締まられている。イアン氏の動画の内容は、中国政府の国策を批判するものだ。そのため動画が広まることを懸念し、政府は対応したものと考えられている。また、台湾に本社を置く『蘋果日報』はイアン氏へのコンタクトを試みたが、本人とは連絡のつかない状態とのことだ。

Screenshot from Apple Daily.This image is used in accordance with copyright law number 32.

■参考リンク
hkmagz1.co.cc
news.joins.com