NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

CR-Z

nakamoto_h2010-02-28

「世界初のハイブリッド・スポーツカー『CR−Z』誕生」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/car/news/TKY201002250304.html

 ホンダは25日、世界初のハイブリッド・スポーツカー「CR-Z(ズィー)」の日本仕様を発表した。ドライブの楽しさと環境への配慮を両立させることを狙ったもので、世界に先駆けて26日から日本で販売を始める。内装の違いによって「β」と「α」の2タイプあり、それぞれに6速マニュアルと無段変速のCVTの2種類が用意された。価格はβが226万8000円、αが249万8000円。月間の販売台数は1000台を見込む。

【フォトギャラリー】世界初のハイブリッド・スポーツカー「CR−Z」

 ノーズからテールまで流れるようなグラマラスなボディライン。それとは非連続なリアをカットオフしたテール部分が、新世代スポーツカーとしての雰囲気を醸し出す。ボディカラーは、新色である緑系の「ガンメタ」など全部で7色用意された。

 搭載するエンジンは 1.5L4気筒i−VTECエンジン。100キロまでの加速時間は欧州仕様で9.7秒と伝えられ、公表していない日本仕様もほぼ同等の性能とみられる。純粋なスポーツカーとしては今ひとつ物足りないものの、ハイブリッドカーとして世界で初めて6速マニュアルを設定、走り優先や燃費重視など3つの走行モードを備え、走りの楽しさを追求するホンダ・スピリットが随所にあふれる。

 モーターを補助動力と位置づけるホンダ独自のシンプルなハイブリッドシステム「IMA」との組み合わせで、燃費は25.0km/L(CVT)を実現した。

 世界同時不況後、F1撤退などホンダを取り巻く環境も激変する。25日に都内で記者会見したホンダの伊東孝紳社長は「ホンダらしい車がなくなったという厳しい意見もあるが、CR−Zはホンダらしい車になった」と胸を張った。「若者の車離れ」も指摘されるなかで、ホンダは今回若者だけをターゲットにせず、「子供が独り立ちにしたのを機に、ミニバンからスポーツカーに乗りかえようと考える世代」(ホンダ関係者)も対象にした。国内ではすでに4500台の事前予約が来ており、ホンダは手応えを感じているようだ。欧米では今夏以降に発売される計画で、性能はほとんど同じだが、米国仕様は2シーターになる。世界の販売台数は年4〜5万台を想定している。

 伊東社長は、小型車シビックの姉妹車であるバラードの派生車種として1983年に誕生したコンパクトスポーツカー「CR−X」の開発にたずさわった経験を持つ。デザイン的にも似ているCR−Zの誕生はどうしても「X」を連想させるが、CR−Zのデザインを担当した名倉隆・デザイン開発室主任研究員は「ハッチバックの使いやすさと空力性能の向上を追い求めた結果」と話す。新しさを出すため、「Z」を世界共通で「ズィー」と読ませることにしたという。

 車づくりの原点に立ち戻ってスポーティーなエコカーを出すホンダの試みは、エコカーがぐっと身近になる時代の到来を告げているようだ。(アサヒ・コム編集部)

【東京モーターショー特集】CR−Xの再来 ホンダCR−Zコンセプト
【CR−Z・αタイプ(6MT)】 全長×全幅×全高:4.080×1.740×1.395m、車両重量:1,130kg、定員4名、エンジン形式:水冷直列4気筒i−VTEC/総排気量1,496cc、最高出力:114ps/6,000回転、最大トルク:145Nm(14.8kgf・m)/4800回転、燃費:22.5km/L(10・15モード)、価格249万8000円(消費税込み、諸費用別)


ホンダらしい。

ホンダはこうでなくっちゃ。


『Honda│クルマ│CR-Z』 http://www.honda.co.jp/CR-Z/