NAKAMOTO PERSONAL

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男は黙って.....

「スポーツカーに乗ると、男性のテストステロンは急上昇する(加研究)」( 世界の三面記事・オモロイド)
 → http://omoroid.blog103.fc2.com/blog-entry-376.html

[カナダ発] カナダ研究班の路上実験から、男性が高級スポーツカーに乗ると、男性ホルモンの一種、テストステロンのレベルが急上昇することが判明した。科学専門誌のオンライン版で2日発表された。
 実験を行ったのはコンコーディア大学経営学部のガド・サード准教授ら。被験者は39人の男子大学生で、ポルシェ(ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ2006)とトヨタ(トヨタ・カムリ・ワゴン2000)を、それぞれ1時間ずつ運転するというもの。また、ドライブするエリアも指定され、モントリオールの繁華街と市外のハイウェイを30分ずつドライブした。

 サード教授らはこの実験で、経済学でいうところの「衒示的消費(げんじてきしょうひ)」が男性の体内に生理学的変化をもたらすことを証明しようとした。

 衒示的消費とは自らの財力を誇示する高価で豪華な消費を意味し、ポルシェのような高級スポーツカーを乗回す行為もその一つ。教授らは進化心理学の理論的枠組みを応用し、衒示的消費は男性が女性に対し自らの社会的地位を伝えるための手段であると捉えた。

 それなら、男性の内分泌学的反応、とりわけテストステロン値は衒示的消費がもたらす社会的地位の変動に反応するはずという仮説を立てたわけだ。高級車に乗れば、テストステロン値は上がり、おんぼろ車に乗れば下がるという具合に。

 また、テストステロン値の変化は、より周囲の注目を浴びやすい繁華街をドライブする時のほうが社会的な勝敗が増幅され、市外のハイウェイをドライブする時よりもより顕著となるはずという仮説も立てた。

 そして、これら仮説の正否を確かめるため、実験開始前と開始後30分ごとの合計5回、各被験者から唾液が採取され、テストステロンのレベルが測定された。

 結果はほぼ予想通りで、新車のポルシェを運転している時、男性のテストステロン値は急上昇した。これとは対照的に、くたびれたトヨタを運転している時、男性のテストステロン値に統計的に有意な変化はなかった。

 しかし、もう一つの仮説は外れ、テストステロン値の上昇率はハイウェイをドライブした時の方が繁華街をドライブした時よりもわずかではあるが高かったという。

 スポーツカーは男根の象徴だとよく言われるが、この研究でそれが単なるメタファーでないことが証明されたわけだ(テストステロンは生殖器の発育や維持に関わる)。

 筆者も町中を走るスポーツカーを時たま見かけるが、なぜか運転席にはロマンスグレーの紳士が座っていることが多い。男性も年齢とともにテストステロンのレベルが低下するらしいので、これも一種のホルモン補充療法ということだろうか。

男は黙ってスポーツカー―痛快クルマ読本

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