2009-07-04 一日一言 七月四日 天の前では皆平等 西暦一七七六年の今日、米国は独立を宣言して共和国をつくった。国家の組織形態は我が国とは根本から異なるが、人間の平等を認めたところは多いに参考になる。この世では、人の上下はなく、人間は皆平等である。この世の中に上下の階級があるのは、国を治めるためであり、国の事情によっては必要なことであるが、人間に区別はない。人はみな責任を負っており、役人も平民も、また高貴な者もそれぞれ自分にあった忠誠を尽くすべきである。 あがりたり又おちぶるる物と知り つるべの水もむざと使ふな ── 新渡戸稲造『一日一言』