一日一言
四月二十日 心の中の虫の駆除
誰でも生まれながらに好き嫌いはあるものだが、いわゆる虫が好かないというのは、その人の心が狭いということで、その虫を駆除することを考えなければいけない。多くの卵がかえらないうちに虫を殺してしまうべきで、他人の善悪を言う前に、むしろ自分の心の中の虫の善悪を知ることだ。
濁りある水にも月はうつるぞと
おもへばやがて清む心かな
よしあしのうつる姿の影法師
よくよくみれば我が姿なり
腹の虫。疳の虫。虫を切る。虫酸(むしず)が走る。苦虫。泣き虫。悪い虫が付く。虫が好かない。虫の居所が悪い。虫の知らせ。虫が良い、等々。
我々の生活は“虫”たちに振り回されています。
およそ遠しとされしもの──見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達 それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み いつしか総じて「蟲」と呼んだ。
── 蟲師
- 作者: 漆原友紀
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