NAKAMOTO PERSONAL

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LP670-4

ランボルギーニ ムルシエラゴ…最強の LP670-4 誕生」(Response.)
 → http://response.jp/issue/2009/0303/article121192_1.html

 ランボルギーニは『ムルシエラゴ』の最強グレード、『LP670-4スーパーヴェローチェ』を発表した。6.5リットルV12(670ps)を搭載。約100kgの軽量化やエアロダイナミクス向上などにより、0-100km/h加速3.2秒、最高速342km/hという驚愕の性能を発揮する。

 ランボルギーニ伝統のネーミング、スーパーヴェローチェはSVと表記。1995年の『ディアブロ』で使用されたのが最後だった。久々の復活を果たしたSVは、エンジンのパワーアップ、ボディの軽量化、エアロダイナミクスの追求によって、ベース車両の『LP640』の性能を向上させている。

 エンジンは6.5リットルV12。3段階で切り替わるインテークマニホールドの採用、バルブタイミングの変更、バルブスピードのアップなどの改良を施した。ピストン速度はレーシングカー並みの23.7m/秒だ。その結果、最大出力は670ps/8000rpm、最大トルクは67.3kgm/6500rpmを発生。LP640と比較して30psのパワーアップを果たした。最大トルクは変わっていないが、発生回転数は500rpm高めている。

 徹底した軽量化もLP670-4SVの特徴だ。ドアやルーフパネルの薄型高張力スチール、新排気システムなどを採用。また、各部にカーボン素材が積極投入された。この結果、シャシーやボディで約33kg、インテリアで約34kg、エンジンやドライブトレーンで約33kgのトータル約100kgの軽量化を達成。車重は1565kgとなり、パワーウェイトレシオは2.3kg/psと驚異的な数値をマークする。

 トランスミッションは6速シーケンシャルの「eギア」が標準。無償オプションで6速MTも用意される。駆動方式は前後トルク可変式のフルタイム4WD。0-100km/h加速は3.2秒、最高速は342km/hと、LP640の3.4秒、320km/hを大きく上回るパフォーマンスを実現した。

 外観はエアロダイナミクスの向上を中心に、モディファインを実施。フロントはカーボン製スポイラーやブレーキ冷却に配慮した大型エアインテークを採用。運転席側サイドシルには、オイルクーラー用のインテークが追加された。リアはカーボン&ポリカーボネート製エンジンカバーが3分割の専用デザインとなり、カーボン製ディフューザーや専用マフラーを装着。左右のテールランプ間のガーニッシュも、カーボンパネルとなる。

 注目は2種類のリアスポイラー。標準の小型タイプは公道からサーキットまでを想定した仕様で、この状態での最高速は342km/h。オプションの「エアロパックウイング」は大型タイプ。サーキットでのダウンフォース獲得を狙ったデザインで、最高速は337km/hと若干落ちる。

 ブレーキはCCB(カーボンセラミックブレーキ)が標準。タイヤはピレリの「Pゼロコルサ」で、前が245/35ZR18、後ろが335/30ZR18サイズ。専用の5本スポークアルミホイールを装着する。カーボンとチューブラースチールフレームで構成するコンボジットボディは、レーシングカーと同手法。ボディ剛性はLP640比で約12%引き上げられ、ハンドリングの向上に貢献している。フロントには段差を超える時などに、車高を45mm高めるリフティングシステムが導入された。

 インテリアは、ブラックのアルカンターラを多用。軽量なバケットシートアルカンターラとカーボンの組み合わせだ。ドアにはカーボンパネルを採用。シートやドアには、SVのロゴが入れられた。オーディオやナビゲーションは、軽量化のためオプションとなる。

 LP640-4SVの価格や発売時期は、現時点では未定。2007年のフランクフルトモーターショーで発表された『レヴェントン』の性能さえ上回る、最強のファイティングブルの誕生だ。


ランボルギーニ・ムルシエラゴ - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%82%B4