NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

環境テロとパタゴニア

シー・シェパード

南極海の調査捕鯨船団 シー・シェパード、また妨害」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY200902020143.html

 水産庁に入った連絡によると、日本時間2日午前5時ごろ、南極海を航行中の日本の調査捕鯨船団3隻に対し、反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の船スティーブ・アーウィン号が近づき、ゴムボート2隻をおろして染料入りのビンを投げ込むなど妨害行為を繰り返した。5時間にわたり妨害は続いたが、双方にけが人は出ていない。

 日本側は調査母船の日新丸と、鯨を捕獲する勇新丸、第3勇新丸の3隻で航行。前日の1日午前7時ごろから、SSの追跡を受けていたところ、ゴムボートをSSの船から降ろして、船団に近づき、勇新丸にビンを投げ込んだり、第3勇新丸のスクリューが絡まるのを狙って、進行方向へロープを投下したりしたという。日新丸の船体にもビンが投げつけられた。

 SSは昨年12月26日にも別の船にビンを投げ込むなどしており、昨年11月に日本を出航した今回の南極海の調査捕鯨での妨害は2回目。

シーシェパード、また捕鯨妨害=染料入り瓶投げ込む」(時事通信)
 → http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009020200302



http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20080118
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20080308
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20080309
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20080311
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20080620


「『パタゴニア』が反捕鯨団体支援 日本支社に抗議のメールや電話」(J-CASTニュース
 → http://www.j-cast.com/2008/01/31016219.html

 アウトドアファッション・用品の世界的メーカー「Patagonia」(パタゴニア)が、日本の調査捕鯨船の活動を妨害した環境保護団体「シー・シェパード」のスポンサーだったことがわかり、ネットで話題になっている。商品の返品や不買運動をするといったカキコミまで乱れ飛んでいる。パタゴニア日本支社は「シー・シェパード」への支持はこれからも続けるとし、「様々なご意見に対して、真摯に対応し、当社の理念を理解していただけるよう努力したい」と話した。

「ミクシィ」「2ちゃん」で強烈批判

 「シー・シェパード」は捕鯨船への過激な抗議活動で知られていて、2008年1月15日には、南極海で捕鯨調査をしていた日本の「第二勇新丸」に接近、「劇物」を投げ込んだほか、船内に活動家2人が船内に侵入し、大きな騒ぎになった。水産庁遠洋課はJ-CASTニュースの取材に対し、「シー・シェパード」のことを「テロリスト・グループ」とした上で、

 「極めて遺憾。調査捕鯨活動は国際条約に基づく完璧に合法的なもの」
と話した。その「シー・シェパード」のスポンサーの一つが「パタゴニア」だ、とネットで話題になり始めたのが08年1月19日頃だった。

 「シー・シェパード」のホームページを見ると、確かに「Other Sponsors」と書かれた企業一覧に「パタゴニア」のロゴが出ている。日本でも人気の高いブランドだけに、ファンは驚き「ミクシィ」のコミュや、「2ちゃんねる」でスレッドが立てられ「パタゴニア」バッシングが始まっている。

 「私が支払ったお金で酪酸買ったり、船を沈めているのかと思うと、パタゴニアの商品を着る気にはなれません」
 「そういう行為をしている人たちに支援をする事がどこの企業、個人であっても許せないです」
 「悔しくて、涙が止らないです。過去に、自分が環境テロの片棒を担いでいたとは」

シー・シェパード」のサポートは今後も続けていく
 パタゴニア日本支社の広報担当はJ-CASTニュースの取材に対し、「シー・シェパード」をサポート(支持)していることを認めた。但し資金的なサポートは93年に終了し、現在は、反捕鯨活動などに対して、

 「(シー・シェパードの活動に)賛同の声を上げるなど『気持ちとしての』サポート」
を中心に行っているのだという。

 「シー・シェパード」との関係がネットで広まり、08年1月24日頃から同支社にも相当数の抗議のメールや電話が来るようになった。同支社広報担当はそうした抗議の一つ一つに丁寧に返答している、としながら、「シー・シェパード」のサポートは今後も続けていくのだという。

 「当社のビジネスは最高の製品を作ることはもちろんですが、『環境危機に警鐘を鳴らし、解決していく』という理念があります。シー・シェパードの考え方もそうした方向性であり、シー・シェパードに賛同しない方もたくさんいるとは思いますが、賛同しない方々に対してもご説明し、理解していただけるよう対応したいと思っています」

 自分だけの正義というものはなく、正義はつねに主張のうちにある。相手のため、他人のためと言ったこところで、どうしても人を強制することになる。強制それ自体が悪であるばかりではない。どんな正義もその半面には不正と必然悪をともなってをり、そこには人を益するものがあると同時に人を害するものがあるのだ。

―― 福田恆存(『日本への遺言』)