NAKAMOTO PERSONAL

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北斎

「【展覧会】世界が認めた北斎の力 江戸東京博物館」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/080112/art0801120905000-n1.htm

 日本が世界に誇る浮世絵師、葛飾北斎を紹介する2つの展覧会がいま、東京・両国の江戸東京博物館で開かれている。特別展「北斎」ではヨーロッパ人を魅了した肉筆の風俗画を、企画展「北斎漫画展」ではベストセラー「北斎漫画」の版木を初公開。北斎の絵の魅力を堪能できる機会だ。

 版画で知られる北斎だが、緻密に描かれた肉筆画の極彩色の美しさは格別だ。当時、長崎からヨーロッパに持ち帰られたもの。フランス国立博物館大英博物館などからの里帰り品約50点がずらりと並ぶ。

 大きな碇で遊ぶ子供たちを描いた「初夏の浜辺」、大提灯のスケール感が味わえる「提灯張り」、貴重な江戸風俗を題材にした「今戸瓦窯」…。ヨーロッパ人を驚かせた構図の面白さだけでなく、隅々までの筆使いの細かさ、色使いの楽しさなども味わえる。

 「冨嶽三十六景」シリーズなど版画の名作も並ぶ。「絵本隅田川 両岸一覧」「画本狂歌 山満多(また)山」といった絵本の美しさも際立っている。

 一方「北斎漫画」は、江戸から明治にかけて15冊が発行されたベスト&ロングセラー本。企画展では名古屋、東京の版元をへて、京都の芸艸(うんそう)堂に伝わった門外不出の版木を初公開している。

 「冨嶽百景」の裏側を削って再使用したものや、墨の書き入れが残る版木などは当時の出版事情を知る貴重な資料。世界中に大きな影響を与えた北斎のイメージ、デザイン力の原点を知ることができる。

 特別展「北斎」は27日まで、「北斎漫画展」は2月11日まで。問い合わせは(電)03・3626・9974。


江戸東京博物館:特別展のご案内』 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2007/1204/200712.html
葛飾北斎 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E9%A3%BE%E5%8C%97%E6%96%8E
ほぼ日刊イトイ新聞 -北斎先生!』 http://www.1101.com/hokusai/index.html