NAKAMOTO PERSONAL

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神と進化論

「米国人が信じるのは『進化論』より『悪魔』=調査」(ロイター通信)
 → http://jp.reuters.com/article/JPOddlyEnough/idJPJAPAN-29130720071130?rpc=112

 [ダラス 29日 ロイター] 米オンライン調査会社が29日に発表した統計によると、米国では「ダーウィンの進化論」よりも「悪魔の存在」を信じる人の数が多いことが明らかになった。同調査はハリスポールが11月7─13日の期間で、米国の成人2455人を対象に実施。

 全体の82%が神の存在を信じていることが分かったほか、奇跡を信じている人が79%、天国を信じる人が75%、地獄や悪魔を信じる人は62%となった。

 一方、ダーウィンの進化論を信じていると答えたのは全体の42%にとどまった。進化論を信じるかどうかは信仰する宗教による差が顕著で、キリスト教の宗派別では、カトリックで43%、プロテスタントで30%、キリスト教再生派で16%が進化論を信じると回答した。

ダーウィンの進化論が正しいかどうかは別にして、懐疑精神が欠けているように思える。


 宇宙の年齢が六千年から一万二千年の間ではなく、八十億から百五十億年の間だとわかれば、宇宙の壮大さを改めて思い知らされるだろう。人間は神の創造物ではなく、原子で出来た複雑な組織だと認めれば、ともかくも原子に対する敬意が深まるのではないだろうか。今ではこの地球も、銀河系にある何十億もの惑星系の中の一つの惑星にすぎないことがわかっている。さらに宇宙には、銀河系以外にも何十億もの銀河がある。そうだとすれば、可能性は途方もなく広がるではないか。自分たちの祖先がサルの祖先でもあるとわかれば、ほかの生物との結びつきに目覚め、人類の本性についても考えが深まるだろう。――たとえそれが、あまり嬉しくない性質だったとしても。

─ カール・セーガン『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』