『自己責任で判断する真の大人として生きる』
曾野綾子さんのことば。
『自己責任で判断する真の大人として生きる』((「生涯現役」という生き方):NBonline(日経ビジネス オンライン))より。
→ http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070612/127184/
真の大人とは、どんな人間だか考えたことがありますか。
子供は、すべてのことを他人に“してもらっている”んです。抱っこしてもらって、おっばいを飲ませてもらって、オムツを替えてもらって、それで学校へやってもらっているでしょ。
で、大人になると、「初月給でお母さんに時計を買ってあげよう」とかね。お母さんが重いものをもっていると、「ちょっと僕が持ってやろうか」とか、“してあげる”ようになる。「与える」ことができるのが、現役の大人です。
日本は、有難いことに国家が道や歩道を作って、安全や防災もやってくださる。日本では、「もらうこと」が当然の権利であると教育して、国民が成熟しないようにしてしまった。私は「もらうこと」ばかり考えている人を、“くれない族”って呼ぶんですよ。「くれない」と言っているうちは、大人になりきれていませんよ。
組織を離れることは、“くれない族”を卒業して、自己責任で判断する真の大人として自分を育て直す絶好のチャンスなのかもしれませんね。
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20070607
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