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移住計画

「『人類は別の惑星に移住を』 ホーキング博士」(CNN.co.jp)
 → http://cnn.co.jp/science/CNN200612010014.html

ロンドン(ロイター) 英ケンブリッジ大のスティーブン・ホーキング博士(64)は30日、英BBCラジオとのインタビューで、人類の未来について語り、「滅亡を避けるためにはどこか別の惑星に移住しなければならない」と話した。博士はまた、自ら宇宙旅行に参加してみたいと述べ、新たな挑戦への意欲を示した。

ホーキング博士は世界的な理論物理学者で、一般向けの近著としては「ホーキング、宇宙のすべてを語る」がある。20代で筋萎縮性側索硬化症と診断され、車いすの生活に。40代で気管切開の手術を受けた後は、コンピューターによる合成音声で会話をしている。

このほど、英王立協会が優れた科学者に贈るコプリー賞の受賞を機に、インタビューに応じた。博士はこの中で、「人類は遅かれ早かれ、いん石の衝突や核戦争によって滅亡する可能性がある」と指摘。そのうえで「別の太陽系の惑星へ移動し、自立した生活を営むことができるようになれば、将来は安泰だ」と強調した。

そのためには高速の移動手段が必要になる。人類が生存可能な惑星に到達するのに、従来のロケット技術では5万年もかかってしまう。「SF映画には、一瞬のうちに目的地へ移動できる『ワープ』という方法が登場する。だが残念ながら、光を超える速さで移動することは、理論上不可能だ」と、博士は話す。「しかし、光速に近い速さを実現することなら可能だ。これが達成できれば、目的とする惑星に6年間で到着できる。移動する本人たちにとって、それほど長い時間ではないはずだ」という。

博士はまた、自身の将来について、「死ぬことを恐れてはいないが、死を急ぐつもりもない。次なる目標は宇宙へ行くことだ」と言明。「(民間宇宙旅行会社を設立した)リチャード・ブランソン(バージングループ会長)が、力を貸してくれるかもしれない」と語った。

「ここには誰も住んでやしませんよ。いやしくも良識ある者ならば、こんなところに住みたがるはずはないでしょうからね」
「まったくです」とミクロメガスは言った。「こんなとろこに住んでいるやつには、良識なんかないでしょうよ」
                                                               地球に降り立った宇宙人の会話

――ヴォルテール『ミクロメガス――哲学的物語』(『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』