いい加減
曾野綾子さんの『自分をまげない勇気と信念のことば』(『親子、別あり』)より。
どんなに抗(あらが)ったって、人間、定められた運命以上のことはできません。ただ運命に流されながらも、希望の方向くらいははっきりと持ち続けていて、小さな悪足掻(あるあが)きをすることくらいは自然でしょう。そうするとそのけちな悪足掻きが、思いのほか大きく流れの方向を転換させる力になることもあるのです。
しかしそんなに、努力しなくてもいいのよ。流されることを愛してください。そして流されながら、しかし最後まで、小さな希望だけは明確にしているという生き方をしてください。「いい加減」という言葉がこの頃私は大好きです。
- 作者: 曽野綾子,三浦太郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1995/12
- メディア: 文庫
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