NAKAMOTO PERSONAL

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学而時習之、不亦説呼

「『勘が鈍る』分子レベルで立証 東大、仕組み解明」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/science/news/TKY200605250232.html

 練習をさぼったり頭を使わなかったりすると腕や勘が鈍る――。スポーツなどで経験するそんな現象の背後にある脳細胞の仕組みを、東京大学大学院の飯野正光教授(薬理学)らが明らかにした。使わない神経回路の働きが弱まるのは、経験的には知られていたが、分子レベルで解明されたのは初めて。認知症などの治療薬の開発に役立つ可能性もあるという。

 飯野教授らは、体の運動と深くかかわる小脳の神経細胞をつなぐ接続部(シナプス)に注目。マウスの細胞実験で、シナプスの信号伝達を1日以上、止める操作をした。練習をさぼって信号伝達がなくなるのと同じ効果があるという。

 その後、神経回路の働きを調べた。シナプスの信号伝達が滞ると、細胞内にあるBDNFというたんぱく質の働きが鈍った。さらに信号伝達物質そのものが放出されにくくなることも突き止めた。BDNFは、子どもの脳の発達などを促す神経栄養因子の一つ。神経回路の性能維持にも重要な役割をすることが、今回の実験でわかった。


要は、「継続は力なり」。


論語に曰く、

子のたまわく、学んで而(しこう)して時にこれを習う、また説(よろこ)ばしからずや。

孔子様がおっしゃるよう、「先生に就きまた書物を読んで道理を学ぶのが第一だが、ただ通り一遍に学んだだけでなく、その上にまがなすきがな繰り返し思索したり実行したりしてみたりすると、だんだんと学問が身につき道理が心にとけこんでくる。何とうれしいことではないか。」

─― 学而第一『論語』(穂積重遠訳)