武士道
NHKの正月時代劇『新選組!!土方歳三 最期の一日』を見た。
生きるために戦うだとか、ちょっとうさん臭い終わり方。
しかし、薩長一辺倒だった歴史観に多少なりとも風穴を開けたという意味では貴重なドラマではあった。
旧幕府軍も新政府軍もそれぞれの立場で戦い、生きていた。
それは現代の価値観で裁けることではない。
歴史には善も悪もない。
敗者には敗者の言い分があり、生き様がある。
『新選組!! 土方歳三 最期の一日』 http://www.nhk.or.jp/drama/html_news_shinsen.html
『Shinsengumi Express!!快速!新選組!!サイト!!!』 http://www.shinsengumi-exp.jp/
武士道は一つの独立せる倫理の掟(おきて)としては消ゆるかも知れない、しかしその力は地上より滅びないであろう。その武勇および文徳の教訓は体系としては毀(こわ)れるかも知れない。しかしその光明その栄光は、これからの廃址(はいし)を越え長く活くるであろう。その象徴(シンボル)とする花(桜)のごとく、四方の風に散りたる後もなおその香気をもって人生を豊富にし、人類を祝福するであろう。百世の後その習慣が葬られ、その名さえ忘らるる日到るとも、その香は、「路辺に立ちて眺めやれば」遠き彼方の見えざる丘から風に漂うて来るであろう。
- 作者: 新渡戸稲造,矢内原忠雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1984/10
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