NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

「上」「下」

「なぜなぞ科学:宇宙空間に上・下は存在するのか?」(毎日新聞)
 → http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20051221ddm016070104000c.html

 宇宙空間には地球上と同じような上・下は存在するのだろうか

 重力の方向を「下」、その逆方向を「上」とすれば、地球では常に地球の中心方向が「下」になる。米国のスペースシャトルのように地球の軌道上を周回している場合、見かけ上は無重力状態だが、重力と遠心力が釣り合っているだけなので、やはり地球の中心方向が「下」だ。

 哲学者の市川浩氏は著書「<身>の構造」(講談社刊)の中で、前後、左右と違い、上下は固定化されたものとし、それを「特権性」としている。さらに市川氏は「上」には神、天、天国、「下」には悪魔、地獄、黄泉の国というイメージがあると紹介している。まさに天地の差だ。

 宇宙には上下が存在する。それは重力の方向を下と仮定した場合だが、「上」「下」とは意味深い言葉であることは間違いない。【中村牧生】


宇宙などの無重力の中で生活するようになれば、上下の概念が曖昧になるはずである。
上下の概念が無くなると、人間はどうなるか。
興味深い。



〈身〉の構造 身体論を超えて (講談社学術文庫)

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無重力の文化誌―落下浮遊する身体

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