SISYPHUS
「『ハッピー・ニュース』限定のサイトに静かな人気」(CNN.co.jp)
→ http://cnn.co.jp/business/CNN200512180002.html
米テキサス州ダラス(AP) 戦争や犯罪、災害などの暗いニュースはお断り――。インターネット上に最近、明るい話題だけを伝えるニュースサイトが開設され、米国内で静かな人気を集めている。
例えば、12月2日。この日の米主要紙はトップニュースとして、イラクで米海兵隊員10人が死亡した爆弾事件を報じた。一方、ハッピーニュースがトップに掲載したのは「迷子の猫エミリー、無事帰還へ」というニュース。ウィスコンシン州でコンテナに迷い込み、貨物船でフランスまで運ばれた猫の話題だった。
同サイトに掲載されるニュースは1日40本前後。AP通信からの配信や、編集スタッフが報道資料を基に書く記事もあるが、残りは各地の「市民ジャーナリスト」150人から寄せられる。
世の中暗いニュースばかり。
悲観的なものばかりがニュースになる。
政治家も頑張っている筈なのに、悪事しかニュースにならないのはなぜ。
自衛隊や警官の活躍が報道されないのはなぜ。
市民運動にしても反対ばかり。反戦平和、増税反対。靖国反対。米軍反対。ネガティブな反対運動ばかり。賛成運動って見かけない。
確かに、世の中は不条理ではある。しかし、それでも生きて行かねばならぬ。
ぼくはシーシュポスを山の麓にのこそう! ひとはいつも、繰返し繰返し、自分の重荷を見出す。しかしシーシュポスは、神々を否定し、岩を持ち上げるよりも高次の忠実さをひとに教える。かれもまた、すべてよし、と判断しているのだ。このとき以後もはや支配者をもたぬこの宇宙は、かれには不毛だともくだらぬとも思えない。この石の上の結晶のひとつひとつが、夜にみたされたこの山の鉱物質の輝きのひとつひとつが、それだけで、ひとつの世界をかたちづくる。頂上を目がける闘志ただそれだけで、人間の心を満たすのに十分足りるのだ。いまや、シーシュポスは幸福なのだと想わねばならぬ。
─― アルベール・カミュ(『シーシュポスの神話』)
だれも心配しすぎないって、いいことでした。ムーミンたちは、ほかのひとのために、やたらと心配しないでいようと、きめていました。つまり、そのほうが、心配をかけたと思って良心をいためなくても、すみます。それに、ありったけの自由をあたえあっていることにもなるのです。
─― 『ムーミン谷の名言集』
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