NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

脳死と臓器移植

「『会話全て聞こえていた』 意識取り戻した伊患者 」(産経新聞)
 → http://www.sankei.co.jp/news/051006/kok032.htm

 2年前に交通事故で意識不明となり医師から回復不可能と判断されていたイタリア人男性(38)が、3カ月前に意識を取り戻し「周囲の会話は全部聞こえていた。栄養チューブを外そうかという声が聞こえ絶望的な気持ちだった」と、最近話し始めた。イタリアのメディアが5日報じた。

 カトリックの影響の強いイタリアでは、尊厳死への反対も根強く、一部の識者は「植物状態に見える患者でも、生命は維持するべきだ」と主張。回復の見込みのない患者の延命措置停止の是非をめぐる議論にも影響を与えそうだ。

 この男性は四児の父。内外の専門医を転々としたが、「回復不可能」と診断された。しかし、本人は「医者が『患者の意識はない』と話すのも聞いていた」という。

 男性の母親は「医者は治らないと言ったが、意識はあると思っていた」。回復して話せるようになって最初の言葉は「お母さん」だったという。

 植物状態の患者はイタリアに約6000人。同国では、今年3月に米国人女性が15年間意識がないまま栄養補給を止められ死亡したときも賛否の議論が高まった。(共同)


こういうことがあるからぼくは臓器移植には懐疑的。
脳死の母親が出産したという話も聞く。


中途半端な善意でドナー登録をする人が多いようだが、安易な気持ちで臓器提供の意思表示をするべきではないと思う。


もちろん“命に替えても”の自己犠牲の覚悟があるのなら別だが.....。

 脳死者の大半は臓器が摘出される時、血圧と脈拍が急上昇し、のたうち回り始めるという。そのため、「死んだ」はずの脳死者に麻酔をかけなければならない。脳死となって19年も生き続ける青年もいる。「脳が溶けている」のに、彼は母親の方に顔を向け、モーツァルトの音楽を好むという。つまり、脳死者は臓器が切り取られる際、恐怖や激痛を感じている可能性があるということだ。

「記者が選ぶ『脳死・臓器移植の本当の話』小松美彦著 」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/book/column/press/20041208bk33.htm

脳死・臓器移植の本当の話 (PHP新書)

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