「ならぬことはならぬものです。」
今日は「白虎隊の日」。
慶応4年8月23日(今の暦では10月8日)白虎隊士中二番隊の19名が自刃。
『白虎隊記念館』 http://www.h3.dion.ne.jp/~byakko/
「会津藩というのは、封建時代の日本人がつくりあげた藩というもののなかでの最高の傑作のように思える。300に近い藩の中で肥前佐賀藩とともに藩士の教育水準が最も高く、さらに武勇の点では佐賀をはるかに抜き、薩摩藩と並んで江戸期を通じての二大強藩とされ、さらに藩士の制度という人間秩序を磨き上げたその光沢の美しさに至ってはどの藩も会津におよばず、この藩の藩士秩序そのものが芸術品とすら思えるほどなのである。」
時代の流れを読みながら風見鶏のように立場を変える藩が多い中。会津は最後の最後まで筋を通そうとした。通した。
会津の子供達には掟があった。「什の掟」である。
「什の掟」
一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二、年長者にはお辞儀をせねばなりませぬ
三、うそを言うてはなりませぬ
四、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
五、弱い者をいじめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです。
「嘘をつかない」、「卑怯な振る舞いをしない」、「弱い者をいじめない」。白虎隊の少年らは最後までこの掟を守ったのである。
そして、「ならぬことはならぬものです。」
ダメなものはダメだという、理屈を捏ね回すことを善しとしなかった会津の気風が伝わる。
「幾人の涙は石にそそぐとも その名は世に朽ちじとぞ思ふ」 松平容保
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