「愚禿」
今日は親鸞聖人。
「上体を揺さぶり、僧侶ら念仏唱え 東本願寺で坂東曲」(京都新聞)
→ http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004112800100&genre=J1&area=K1F
真宗大谷派本山の東本願寺(京都市下京区)で28日、激しく上体を揺さぶりながら声明(しょうみょう)を唱える坂東曲(ばんどうぶし)が営まれた。越後に流罪となった宗祖親鸞が、揺れる舟の上で一心に念仏を唱えた姿を表すとされ、全国から集まった門信徒ら約3000人が見守った。
坂東曲は、親鸞の命日にあたるこの日だけ行われ、8日間にわたる宗派最大の法要「報恩講」を締めくくる。江戸時代初めに本願寺が東西に分かれた後、西本願寺では途絶えており、今では同派だけに伝わる。
昨日の一休と親鸞、宗派は違えども、誰にでもある内なる欲望と対峙し、自らを「愚禿」・「狂雲子」と号する所が名僧たる所以かも知れない。
『歎異抄』で言うところのいわゆる“悪人正機”、「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」(善人ですら救われるのに悪人が救われない訳がない)。ニヒリズムとも受け取られかねない逆説的な教えに共通点を見出せる。
「明日ありと 思う心のあだ桜 夜半(よわ)に嵐の 吹かぬものかは」(親鸞)
『真宗教団連合』 http://www.shin.gr.jp/
『本願寺』(西本願寺) http://www.hongwanji.or.jp/
『真宗大谷派』(東本願寺) http://www.tomo-net.or.jp/
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