NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

「歴史」

「偶然は必然である。」というのがぼくの一つの考えなのですが。。。


今日の『産経抄』、司馬さんに触れてありました。
 → http://www.sankei.co.jp/news/040914/morning/column.htm

 戦後の左翼暗黒史観から人びとを解放したのは作家・司馬遼太郎氏である。司馬さんは「歴史を百年の単位で見る」といい、ビルほどの高い視点から鳥瞰(ちょうかん)するのが歴史小説を書く面白さだといった。だから『坂の上の雲』で日露戦争は描いたが…。
 ▼ノモンハン(昭和十四年)など昭和に筆を進めようとはしなかった。その昭和の戦争に大胆にも挑戦し続けているのが劇団四季である。『李香蘭』『異国の丘』に続くオリジナルミュージカル“昭和三部作”の『南十字星』(企画・構成・演出 浅利慶太)が、十二日開幕した。

 ▼なぜ昭和の戦争にこだわるのか、浅利さんに尋ねた。「司馬さんは明治の指導者たちの涙の開戦決意を描いた。だが昭和の戦争はそうじゃなかった、そしてたくさんの人が死んでいった。その挽歌(ばんか)を昭和一ケタの僕らがいま奏でなくて、だれが奏でるのか」。

『南十字星』 http://www.shiki.gr.jp/applause/minami/
『劇団四季』 http://www.shiki.gr.jp/



 歴史とはなんでしょう、と聞かれるとき、
「それは、大きな世界です。かつて存在した何億という人生がそこにつめこまれている世界なのです。」
と答えることにしている。
 私には、幸い、この世にたくさんのすばらしい友人がいる。
 歴史の中にもいる。そこには、この世では求めがたいほどにすばらしい人たちがいて、私の日常を、はげましたり、なぐさめたりしてくれているのである。(司馬遼太郎『十六の話』