一日一言「人の役に立つのが最高の務め」
六月四日 人の役に立つのが最高の務め
後の世に大きなものになろうと思うならば、現在の世においては小さきものになれともいう。人に使われて人のために尽くすことは、召使いのようにも聞こえるが、実はこれが人間としての最高の務めであり、そもそもこの世に生まれてきたのも、人のために役立つことをするためではないか。
我が為をなすは我が身の為ならず
人の為こそ我が為となれ
立ちよりて暫しなりとも習はばや
君につかふる人のこころを
たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは幸福になりうる、そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるはずだから。
- 作者: サン=テグジュペリ,堀口大学
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1955/04/12
- メディア: 文庫
- 購入: 27人 クリック: 223回
- この商品を含むブログ (211件) を見る
うるわしき6月の夜
「途中、むだ足をくってはだめだよ。おそれずに進むんだ。うるわしき6月の夜だ。けっして、危険はないんだからね。」
── スナフキン(『ムーミン谷の夏まつり』)
- 作者: トーベ・ヤンソン,下村隆一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/13
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
勝ツテ兜ノ緒ヲ締メヨ
神明はただ平素の鍛錬に力(つと)め戦わずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者よりただちにこれをうばう。
古人曰く、勝って兜の緒をしめよ、と。
起草は”知謀湧くが如し”といわれた参謀、秋山真之。
当時のアメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトはこの訓示に感銘を受け、その英訳文を自軍の将兵に配布している。
日常の鍛練に努める者は戦わずにして勝者である。目の前の一勝に満足し浮かれる者は敗者となる。
古人に曰く、「勝って兜の緒を締めよ」と。
『東郷平八郎 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%83%B7%E5%B9%B3%E5%85%AB%E9%83%8E
『聯合艦隊解散之辞 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%AF%E5%90%88%E8%89%A6%E9%9A%8A%E8%A7%A3%E6%95%A3%E4%B9%8B%E8%BE%9E
『聯合艦隊解散之辞 - Wikisource』 http://ja.wikisource.org/wiki/%E8%81%AF%E5%90%88%E8%89%A6%E9%9A%8A%E8%A7%A3%E6%95%A3%E4%B9%8B%E8%BE%9E
- 作者: 田中宏巳
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/07
- メディア: 新書
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 作者: 下村寅太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1981/07/08
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 作者: 神川武利
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
- 作者: 戸高一成
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
一日一言「神を視る力」
五月二十九日 神を視る力
神を信じる者も信じない者も、議論すればきりがない。神の存在は学問や理屈では尽くしがたく、神を理解するということは人間のまごころ以外にない。
〈明治天皇御製〉
目に見えぬ神の心に通ふこそ
人のこころの誠なりけれ
かの二宮金次郎(尊徳)は、神道五割、仏教二割五分、儒教二割五分を丸薬にして飲めば、どんな心の病も癒やされると説いた。
「仏老荘ノ教モ、イハバ心ヲミガク磨種(トギグサ)ナレバ、舎(スツ)ベキニモ非ズ」
仏教も老子、荘子の教えも、心を磨くためになるのであれば捨つる必要は無し、と。
“男おいどん”、かく語りき。
神もホトケもクソもあるもんかと思うばってん
もし もしいらっしゃるなら
天地・宇宙 万物をつかさどる神サマ
おいどんは男ばい!
しあわせにしてくださいとも
たすけてくださいとも
死んでもたのみません
おいどんはおいどんのやりかたでがんばるけん
見ていてください
── 大山昇太(『男おいどん』)
- 作者: 松本零士,橋富政彦
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: 単行本
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (48件) を見る