I Won’t Back Down.
「【ポトマック通信】米国を勇気づけたトム・ペティの歌声」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/column/news/171006/clm1710060004-n1.html
トム・ペティが急逝した。日本での知名度は今一つだが、米国では1970年代から現在に至るまで数々のヒット曲とアルバムを発表し続けた現役のロック歌手として、世代を超えた人気を博していた。66歳。自分が若い頃から親しんだ有名人たちの訃報に触れ、自らも齢を重ねていることを実感する機会が少しずつ増えてきたように思う。
ペティを凡百のロック歌手と一線を画する存在に押し上げたのは、2001年の米中枢同時テロの10日後にニューヨークで行われた特別コンサート「英雄たちへの賛辞」での演奏だ。
ロック界の大物が結集し、米4大テレビで一斉中継されたコンサートでペティは、1989年に発表した「I Won’t Back Down(私は逃げない)」を歌った。
「私は一歩も引かない。翻意を強いられない。この世界から引きずり倒されたりもしない」
不屈の闘志と抵抗精神について独特の憂いを含んだ声で静かに歌い上げたペティは、この日のどの演者よりも米国民を奮い立たせ、心の救いを提供した。
「楽な解決策なんて一つもないけれど、決して逃げたりはしない」
この先、仕事や私生活で難しい場面に遭遇したときは頭の中でペティの歌声が流れるのだろう。そんな気がしている。(黒瀬悦成)
一日一言「知識と実行」
十月五日 知識と実行
知識を得ることは簡単であるが、これを実行することはむずかしい。しかし、細かいところまで知りつくしていなければ、実行してはならない。たとえば、農業のように、土をたがやし、時を間違えずに種をまき、草を刈れば、実ることは誰でも知っているが、そのことを知っていても実行しなければ、何の実りもない。また、それを知るのには、時期を考えて、土のたがやし方や、鋤や鍬の使い方など、それぞれよく知った上で行わなければ、知ったことにはならない。これは、三浦梅園(江戸中期の儒医)の教えである。
説く法(のり)に心の花は開けども
その実となれる人はまれなり
『三浦梅園資料館』(国東市ホームページ) http://www.city.kunisaki.oita.jp/site/kyouikukage/baiensiryoukan.html
『993夜「玄語」三浦梅園』(松岡正剛の千夜千冊) http://1000ya.isis.ne.jp/0993.html
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一日一言「人をばかにしない」
十月四日 人をばかにしない
自信を持つことは立派なことだけど、他人をばかな人間と見て自分だけが賢いと思うことは、自分の考えが足りない証拠である。賢い者はどんな人からも学んで、人をばかにすることはしない。
智恵ありと思へるちゑにさへられて
あはれ誠のちゑを失ふ恐ろしき鞍馬愛宕の天狗より
なほ恐ろしき里の小てんぐ
翁に曰く、
本当のインテリなら、そのインテリぶりを誇示しない。知恵あるものは知恵をかくすと聞く。真のインテリというものがあるとすれば、それはインテリに似てない。第一、むずかしいことを言わない。横文字を口にしない。インテリ特有の言い回しは避けて用いない。言語がそうなら、衣服もそうである。ベレエ帽をかぶって目立とうとしない。むしろ、その時代の風俗と流行に従って目立つまいとする。
── 山本夏彦(『何用あって月世界へ』)
TOM PETTY (1950-2017)
「追悼、トム・ペティ──薄笑いを浮かべたロックスターは、音楽ヴィデオのイノヴェイターだった」(wired)
→ https://wired.jp/2017/10/03/rip-tom-petty-video-pioneer/
米人気ロックミュージシャンのトム・ペティが、2017年10月2日(米国時間)に66歳で亡くなった。革新的かつ奇妙なミュージックヴィデオで一世を風靡した彼の軌跡を、代表的なヴィデオ作品とともに振り返る。
https://wired.jp/2017/10/03/rip-tom-petty-video-pioneer/
」
うちのトム・ペティ。
「米ロックミュージシャン、トム・ペティさんが自宅で急死」(BBC)
→ http://www.bbc.com/japanese/41480044
「米ロックミュージシャンのトム・ペティさん死去 66歳 家族が発表」(AFP)
→ http://www.afpbb.com/articles/-/3145311
「ロック歌手トム・ペティさん死去 アルバム『破壊』」(毎日新聞)
→ https://mainichi.jp/articles/20171003/k00/00e/030/224000c
「ボブ・ディラン、トム・ペティの訃報を受けて追悼の意を表明」(NME JAPAN)
→ http://nme-jp.com/news/44231/
「トム・ペティ、訃報を受けて音楽界から追悼の声」(NME JAPAN)
→ http://nme-jp.com/news/44234/
スーチー批判では解決しない
今日の『産経抄』より。
「【産経抄】スーチー批判では解決しない 10月2日」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/column/news/171002/clm1710020003-n1.html
「サンケイよ、お前もかと、がっかりしております」。東京都世田谷区に住む河村俊郎さん(93)から、お叱りの手紙をいただいた。先月、ミャンマーのイスラム教少数民族、ロヒンギャ族について書いたコラムに対してである。
河村さんは戦時中、学徒兵に志願して昭和17年5月に現在のベトナムに上陸した。以後2年間、南方軍総司令部に所属して、ビルマ(現ミャンマー)諸民族の情報収集活動に携わった。戦後もロヒンギャ族が多く住む西部ラカイン州を含めて12回も各地を訪れている。
河村さんの目には、隣国バングラデシュの農民が侵入して、ビルマ人と土地争いをしているように映った。ミャンマー政府が、ロヒンギャ族を迫害、差別していると非難するのは、基本を見ない一方的な見方だというのだ。
ロヒンギャ問題は複雑である。ビルマ近現代史が専門の根本敬(けい)上智大学教授によると、戦時中ラカインで、日本軍により武装化された仏教徒と、英国軍により武装化されたイスラム教徒が殺し合った経緯もある。
その根本さんが先日、僚紙「フジサンケイビジネスアイ」で、ロヒンギャ問題をめぐってアウン・サン・スー・チー氏を批判する報道に疑問を呈していた。スー・チー氏は実質政権トップといっても、ロヒンギャ問題を解決する法的権限をもっていない。憲法が軍によるコントロールを認めているからだ。加えて世論の大半は反ロヒンギャである。
もっとも、氏が発足させた国際的な諮問委員会は最近、3世代続けて国内に住むロヒンギャに国籍を与えるとの答申を出している。逆風のなか、解決への努力は続けている。ノーベル平和賞を取り消せなどと、スー・チーたたきの声に同調した勉強不足を恥じる。
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週刊ニューズウィーク日本版「特集:ミャンマー 語られざる民族浄化」〈2017年3/28号〉 [雑誌]
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“Life In A Northern Town”
初、雪虫。
暗くて寒い冬が来る。
「初雪を知らせる使者!?雪虫の不思議」(Weathernews) https://weathernews.jp/s/topics/201709/280095/
『北海道に初雪を知らせる小さな妖精「雪虫」って知ってる?』(NAVER まとめ) http://matome.naver.jp/odai/2141282094129580701
『雪虫(ユキムシ)、雪の妖精 』(北海道ファンマガジン) http://pucchi.net/hokkaido/snow/life01.php
『雪虫 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E8%99%AB
そろそろドリーム・アカデミー。
一日一言「光陰矢の如し」
九月三十日 光陰矢の如し
月日のたちのは早いもので、昨日まで青々していた田んぼも、今日ではすっかり色が変わり山の木の葉も風で散り、まさに秋の景色となった。それにつけても、世は常ならず、この世の流れはさておいても、自分の周りの人々のことでも、変化は数多くある。
昨日見し人はと問へば今日はなし
明日また我れも人に問はれん
人間は悲しいものだ。
人間は悲しいものだ。切ないものだ。苦しいものだ。不幸なものだ。なぜなら、死んでなくなつてしまふのだから。自分一人だけがさうなんだから。銘々がさういふ自分を背負つてゐるのだから、これはもう、人間同志の関係に幸福などありやしない。それでも、とにかく、生きるほかに手はない。生きる以上は、悪くより、良く生きなければならぬ。
教祖の文学・不良少年とキリスト (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
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