NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

グレートトラバース3(九州南部9座)

今晩19時30分から。


「グレートトラバース3 日本三百名山全山人力踏破(1)九州南部9座をめぐる」(NHK
 → http://www4.nhk.or.jp/greattraverse/x/2018-04-07/10/20946/2680173/

あの男が帰ってくる!日本百名山、二百名山完全人力踏破を成し遂げたプロアドベンチャーレーサー田中陽希。次の舞台は日本三百名山!その第一回は南九州の全9座を巡る旅。

プロアドベンチャーレーサー田中陽希が、日本三百名山の全300座を自らの足だけで踏破するグレートトラバース3!その第一回は、屋久島・宮之浦岳から桜島霧島連山を経て、三百名山の国見岳まで、南九州9座を巡る旅を紹介する。屋久島・宮之浦岳をスタートした田中は、大隅海峡83kmをカヤックで渡ろうとする。ところが、激しく荒れる冬の海に翻ろうされ、田中は途中の小さな島・竹島に長期間、足止めされてしまう…

『グレートトラバース3 日本三百名山全山人力踏破』(NHK BSプレミアム) http://www4.nhk.or.jp/greattraverse/
日本三百名山の全300座を自らの足だけで踏破!グレートトラバース3【1分動画】』 http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=13982


「【野口健の直球&曲球】突然の肺炎…山の下にも危険はある 足元を見ることの大切さ」(産経新聞
 → http://www.sankei.com/column/news/180405/clm1804050005-n1.html

 青天の霹靂(へきれき)とはこういうことか。先月、突如、夜中にガタガタと体がけいれんを始めたかのような寒さに襲われた。ベッドの中でうなされていたが呼吸が浅いのに気づき病院に駆け込み検査。両側の肺が肺炎を起こしていた。またCRPという炎症反応の数値(平常値0・1~0・3)が26・98まで急上昇。医師から伝えられたのは、「敗血症です。ハッキリ言って重症です。野口さんは肉体的苦痛になれているから平然としていますが、通常の患者さんなら会話ができるレベルではありません。人によっては死に至るケースです」。

 予定されていた講演会に行けないかと尋ねたら「自分が重症であるということを自覚してください」とピシャリ。そして「今は生き延びることだけを考えてください。生きてさえいれば取り戻せます」と。その言葉にハッとさせられ、返す言葉もなかった。

 山にいるときはあれだけ死に対し臆病であり、迫ってくる危険に対し、敏感であるのに、山から下りてくるとセンサーが鈍り、体からの声に耳を傾けなくなってしまう。危険なのは何も山に限ったことではないのに。振り返ってみれば倒れる前から前兆はあった。倦怠(けんたい)感や免疫力が下がっていたのか複数の口内炎。気力も萎え、控室ではグッタリしていても講演会が始まれば気持ちのスイッチがオンとなり、その時だけ不調を忘れていた。人前で元気を出せるならそれで良いと。

 3月中旬から予定していたヒマラヤ遠征も延期。入院中、病室の天井を眺めながら感じたことがある。遠くばかりを見て足元を見ようとしていなかったのだと。自分を大切にできない人が、自身の夢や目標ましてや他者を大切にできるわけがない。病からの気づきもある。入院生活は贅沢(ぜいたく)である。何しろ自分の体のことだけに専念すればいいのだから。医師や看護師の皆さんに守られている安心感はまるで親に守られていた子供時代を連想させ肩の力がスーと抜けた。人生は短距離走ではないと自覚し、自身に対しても謙虚であること。一兵卒から始めなければならないのは私も同じである。