NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

寒さに震える少年

明日は休み。
床屋に行きたい。
本屋に行こう。


「【実験動画】雪がちらついている時に外で震えている子供がいたら人々はどうするのか?」(ロケットニュース24)
 → http://rocketnews24.com/2014/02/25/416495/


この寒い時期、防寒具なしで外に長時間いるなんて考えたくもないだろう。では、他人がそのような状況だったら、あなたはどうするだろうか? ましてや相手が子供だったら?

そんな実験が北欧の国・ノルウェーの首都オスロで行われ、大きな話題になっている。寒さで震えている子供を見たら人々はどうするのか? 結末は、YouTube の動画で確認できるぞ。


・雪が降る中震える少年
映像は、雪が舞う中バス停で1人の少年が震えているところからスタートする。少年は何も防寒具を身につけていない。その様子を見たノルウェーの人々は、「上着はどうしたの?」「寒くない?」などと少年に話しかけていく。

結果を先に紹介すると、人々は自分の防寒具を少年に渡そうとするのだ。中には、自分が半袖になってまで、少年にジャケットを渡した人もいる。

この映像を見たユーザー達は、「泣けてきたよ」「素晴らしい人々だ」「見ていてハッピーになった」などと、ノルウェーの人々が少年に見せた優しさに感動したという主旨のコメントを多く残している。

しかし! 一方で、「もし子供が黒人だったら、同じことをするのか? しないだろう!」「今度は汚くて醜い子供で検証してみてくれ。その時に真実が見えるだろう」などと冷めた目で見ている人々もいる。


・本来はシリア難民の子供達を救うための動画
そもそも、この動画は NGO団体の1つである SOS子供の村・ノルウェー支部が、シリア難民の子供のためのキャンペーンで制作したもの。彼らが、バス停の近くにカメラを隠し、人々の反応を検証したのだ。

こうして作られた動画には、「シリア難民の子供も、この少年のように寒さに震えているのだから、彼らに防寒具を送ろう」というメッセージが込められているらしい。

だが、映像はそのような元々の目的を超えて、世界中で反響を巻き起こしている。それは、動画で見せる人々の優しさが感動的であるのと同時に、「人種などに関係なく、その優しさを誰にでも向けるのだろうか?」という新たな問題提起を含んでいるからだろう。

とにかく、見るといろいろと考えさせられてしまう映像である。