NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

二宮尊徳と『困った地方紙』

いつものことながら、道新の偏向が酷い。
そして品の無い文章。


北海道新聞のコラム『卓上四季』より。
 → http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/521906.html

“銅像”復活
 小学校の校庭の記憶のひとつに、小さな銅像がある。薪(まき)を背負い、うつむいて本を読みながら歩く少年。そう、二宮金次郎(尊徳)さんの立像だ。
 最近はあまり見かけなくなったと思っていたら、まさか、こんなところでお会いするとは―。この春から小中学校で使われる「道徳」の新教材のページをめくっていたら、小学1、2年生用の「偉人伝」のトップバッターとして取り上げていた。
 尊徳は、内村鑑三が著書「代表的日本人」で<農民聖人>とたたえた江戸末期の農政家。戦前は、<明治天皇に次いで国定教科書に最も多く登場する人物>(「世界大百科事典」平凡社)だった。
 政治は、偉人本人の意思や思想とは別の思惑でその事績を国民教育に利用する。小学生に、まず「金次郎さん」を学ばせるとは。「愛国心」教育に力こぶを入れる安倍晋三政権の肝いりで、文科省が作っただけのことはある 安倍首相はソチ五輪フィギュアスケート男子の金メダルに、「さすが日本男児だなと思った」と記者団に語ったそう(16日読売新聞)。「日本男児」は戦時中、♪いざ征(ゆ)け つわものニッポンダンジ―(「出征兵士を送る歌」)などと歌われ、代表的な“戦中用語”だった。
 かつての用例を知ってか知らずか…いや承知の上だろう。そんな言葉がさらりと口をつくような人物に、教育の「再生」を叫ばれてはたまらない。

なぜ『日本男児』がダメなのか。
大和撫子』はどうなのか。。。


対する産経。
「【産経抄】11月13日」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/life/news/131113/edc13111303090000-n1.htm

 子供のとき両親を亡くした二宮金次郎は伯父の家に預けられる。迷惑をかけてはならないと田畑で懸命に働く一方、儒教の『大学』を入手し、深夜に勉強した。ところがこれに気付いた伯父は「そんな勉強のために貴重な灯油を使うな」と禁じる。

 金次郎は川岸の空き地でアブラナを育て、採れた菜種と灯油を交換してやっと夜の勉強を再開した。それでも伯父は「時間を無駄に使うな」と許さない。そこで今度は夜もむしろ織りなどをして働き、山に薪取りなどに行く往復の時間を勉強に充てたのである。

 内村鑑三の『代表的日本人』などで語り継がれる二宮尊徳の逸話だ。小学校などでおなじみだった金次郎の銅像が生まれた所以(ゆえん)でもある。ところが、その金次郎像がどんどん姿を消してきている。学校でほとんど教えず、金次郎が子供たちから遠い存在となったからだろう。

 文部科学省有識者会議が道徳の「教科」への格上げと検定教科書の使用を求める報告書案を公表した。当然に思えるが、案の定「特定の価値観の押しつけだ」との批判があるらしい。文科省内部にも「教科書検定の基準を決めるのは難しい」と腰を引く声もあるという。

 だが二宮尊徳をはじめ、近江聖人といわれた中江藤樹、「稲むらの火」の濱口梧陵ら、誰もが子供たちに生き方を教えたい人は多い。外国にもヘレン・ケラーマザー・テレサがいる。そんな人物を語るだけで立派な教科書となる。検定も問題ないはずだ。

 昨年、その試験版として『13歳からの道徳教科書』を編集した「道徳教育をすすめる有識者の会」の渡部昇一氏はこう話していた。「人生のある場面において、教科書に載った人物の良い行動原理が無意識に助けてくれると確信している」。

代表的日本人 (岩波文庫)

代表的日本人 (岩波文庫)

風呂のお湯を、手で自分の方へかき寄せれば、みんな向こうの方へ流れていく。逆に向こうの方へ押してみると、こっちに流れてくる。これが世の道理である。

(これは、「自分のことだけ考えて、幸せを手に入れようとしても、かえって自分のところからは逃げていく。逆に他人のことを考えて、他人の幸せを願い行動すると、結果的に自分も幸せになることができるのである」という意味です。他者に手を差し伸べ、他者のことを第一に考えた尊徳の気持ちがよくわかります。)

── 二宮尊徳のことば(『13歳からの道徳教科書』

13歳からの道徳教科書

13歳からの道徳教科書

「道新(北海道新聞)は、左翼的偏向紙としてつとに有名である。平成16年4月の福岡地裁での靖国判決や、中国人強制連行に関して初めて国の責任を認めた同年3月の新潟地裁判決の報道では、鬼の首を取ったかのようなはしゃぎぶりであった。心ある道民は『困った地方紙』とよぶ。その偏向ぶりは、本州から転勤してきた人が道新を読んでから朝日を読むと、朝日がおとなしく感じられるとの感想によく現われている。」

「かつて北海道は社会党王国といわれた。各種世論調査によれば、未だに北海道は左に振れた世論を形成していることが見て取れる。多くの道民は、道新一紙しか購読していないので、知らず知らずに『洗脳』され、そのような世論を形成しているのだろう。北海道はいわば『道新サティアン』とでもいえる情報環境にある。」

── 安藤 豊(『誰も書かなかった「反日」地方紙の正体』

誰も書かなかった「反日」地方紙の正体

誰も書かなかった「反日」地方紙の正体