『ニーチェの警鐘』
歯医者の帰りに真っ直ぐ帰るのがもったいない。
かと言って、行くところもないので本屋に寄るのが日課になっている。
『ニーチェの警鐘』〜日本を蝕む「B層」の害毒〜購入。
著者は『キリスト教は邪教です!』の適菜収氏。 →http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20050622
私たちの時代は、一般的に考えられているような「反宗教の時代」ではありません。実は「巧妙に隠蔽された宗教の時代」なのです。
わが国でも《偽装した神》が暴走を続けています。
われわれ日本人はその奴隷です。
政治は腐臭を放っている。
ゴミのような音楽とゴミのような書物がヒットチャートを賑わせている。
《大衆》はブロイラーのように飼い慣らされ、ベルトコンベヤーでエサを与えられ、暖かい場所で適度に肉付きがよくなり、こうした状況を全世界と信じ込むようになった。
ブロイラーは劣悪な環境において平等です。
それがニーチェの言う《奴隷の幸福》です。
「彼らが全力をあげて手に入れようと望んでいるのは、あの畜群の一般的な〈緑の牧場の幸福〉(中略)である。彼らがたっぷり唄ってきかせる歌と教養といえば、〈権利の平等〉と〈すべて悩める者らに対する同情〉という二つである」(『善悪の彼岸』)
現在、《神》が姿を変えているものはなにか?
本書ではそれを明らかにし、今の世の中がおかしい原因を究明します。
ニーチェの哲学は《戦闘の書》です。変なもの、いかがわしいものと戦うためのテクニックが具体的に述べられている。凶器に満ちた《宗教の時代》において正気を維持するためには、ニーチェの警告を正面から受け止める必要があるのです。
ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒 (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 適菜収
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/20
- メディア: 新書
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