10years - NAKAMOTO PERSONAL

ああ、ぼくは船や飛行機で旅してきた

車や自転車、バスや列車で

あっちを旅し、こっちを旅し

あらゆる場所をあらゆる装具で

でも神よ、ぼくらはその代償を支払う

車輪をまわし──サイコロを転がして

そうとも、料金を支払うんだ

それにたとえ自分の行き先がわからなくても

どんな道だってそこに連れて行ってくれる

そう、ぼくは泥や埃の中を旅してきた

過去から未来へ、空間と時間を通って

海の中を旅し──じめじめしたほら穴や山の洞窟も

でも神よ、ぼくらは闘わなきゃならない

頭の中の思い出や、闇と光とで

立ち止まって見ていてもしょうがない

それにたとえ自分の行き先がわからなくても

どんな道だってそこに連れて行ってくれる

もしかしたら君は知らないかもしれない、

自分がどこから来たのか

自分は何者なのか

思いを巡らせたことすらないかもしれない、どうやって自分がここまで来られたのか

僕は一縷（いちる）の望みにすがって旅をしてきた

命からがら、間一髪で

四方から風が吹くところを旅し

顔に太陽を浴びた──氷や雪も

でもそう、これはゲームなんだ

時にはクールに決められるし

時にはヘマをしてしまう

そう、その場所はどこかにある

たとえ自分の行き先がわからなくても

どんな道だってそこに連れて行ってくれる

でも神よ、ぼくらはその代償を支払う

車輪をまわし──サイコロを転がして

そうとも、料金を支払うんだ

それにたとえ自分の行き先がわからなくても

どんな道だってそこに連れて行ってくれる

ぼくは曲がりくねった旅を続ける

始まりなんてなかったし、終わりもない

生まれなかったし、死ぬこともない

縁(ふち)もなければ、側(がわ)もない

そうさ、勝とうったって無理

とにかくぶっ飛んでる──出口は入り口

神様に兜を脱いで、敬うことだ

たとえ自分の行き先がわからなくても

どんな道だってそこに連れて行ってくれる