NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

「正義の権化」

「尼崎脱線事故:読売新聞が「罵声記者会見」でおわび掲載」(毎日新聞)
 → http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050513k0000e040046000c.html

 読売新聞は13日、JR福知山線脱線事故のJR西日本の記者会見の席で、同社大阪本社の記者に不穏当・不適切な発言があり「明らかに記者のモラルを逸脱した」として、社会部長名でおわびを掲載した。読売新聞によると、記者は会見に出席したJR幹部に対し「あんたら、もうええわ、社長を呼んで」などと声を荒げ、感情的発言をしたとしている。

「『記者がJR西日本幹部に暴言』 読売新聞が謝罪」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/national/update/0513/OSK200505130011.html
「読売新聞が謝罪記事 JR西の会見で記者が暴言」(産経新聞)
 → http://www.sankei.co.jp/news/050513/bun056.htm




「脱線事故会見巡る不適切発言でおわび…読売・大阪本社」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050513ic01.htm




 大新聞はいま正義の権化になって、やましいところはひとつもなくなってしまった。ついこの間まで、「羽織ゴロ」だったことを忘れてしまいました。むかしの新聞記者は心中ひそかに恥じていました。自分はやましくなくても、自分の仲間、同業者がやましいことをしているなら恥じないわけにいかないと、みな内心忸怩(じくじ)としていました。いまはしません。忸怩としなくなると、人はみな増長すること新聞記者に限りません。

─ 山本夏彦『何用あって月世界へ』