自衛隊の知られざる災害派遣活動
「自衛隊の知られざる災害派遣活動 豪雨でフル回転 地元から感謝の声続々」(産経新聞)
→ https://www.sankei.com/premium/news/180810/prm1808100005-n1.html
7月13日、気温34度を超す猛暑の中、陸上自衛隊の第13旅団司令部付隊(海田市駐屯地=広島県)は、西日本豪雨に見舞われた広島県呉市内の小学校で給水支援に当たっていた。その様子を、小学校低学年くらいの女子児童と、母親と思われる女性が少し離れた場所から眺めていた。
「暑いのに何をしているのだろう」
活動中の隊員は疑問に思ったが、給水を希望する被災者への対応を優先した。しばらくして給水希望の人波が途絶えると、2人が隊員に近寄ってきた。
「これ…」
女子児童が恥ずかしそうに差し出してきた筒状の画用紙を広げてみると、ちぎり絵で「ありがとう」。聞くと、豪雨被害で気持ちが落ち込んでいたが、自衛隊が必死にがんばる姿を見て励まされ、ちぎり絵を贈ることにしたという。しばらく様子を眺めていたのは、支援活動の邪魔になってはいけないという配慮からだった。
「2人とも被災して大変なときなのに」
隊員は被災者への支援活動への決意を新たにした。
西日本豪雨の発生を受け、自衛隊には1府7県から派遣要請が寄せられ、大雨災害としては過去最大規模の態勢で救援救助に当たってきた。全国約150の陸海空3自衛隊の部隊から、最大3万人以上を投入。元自衛官で民間企業などに勤める「即応予備自衛官」約300人も招集し、広島を中心に生活支援を展開した。即応予備自衛官の招集は平成23年の東日本大震災、28年の熊本地震に続き3回目で、大雨災害では初めてだった。
防衛省によると、8月5日までに自衛隊が救助した孤立者は約2300人、給水支援約1万9千トン、給食支援約2万食、入浴支援約8万6千人に上る。燃料や水などの物資輸送、がれき処理、道路啓開、水防活動なども実施している。
猛暑の中での支援活動なだけに、熱中症にかかる隊員が続出するなど、屈強な自衛隊も無傷では済まなかった。それでも、災害派遣は国防と同様、自衛隊に課された重要な任務でもある。短時間での交代制を敷くなどの工夫で乗り切っている。
こうした自衛隊の活動が報道される機会は限定的だが、支援を受けた被災者からは感謝の声が続々と届いている。現場の災害派遣部隊から届いたエピソードの一部を紹介する。
▽「通信機材の点検のため倉敷市役所を訪れたところ、10歳くらいのお子さんから笑顔で敬礼を受ける。お母さんから『本当にありがとうございました』との言葉をいただいた。活動を実施する上での活力となった」(陸自第3通信大隊)
▽「避難所の衛生状態の改善のため、防疫活動を実施していた。その際、高齢の女性が孫に対して『この人たちに助けてもらったんだよ。お礼をいいましょう』といって、隊員に対して『ありがとうございます!』と言ってくれた」(陸自広域防疫隊)
▽「給水活動の際『毎日水をもらいに来ています。水が出ない日々なので大変助かってます』とお話いただいた。逆に私自身が元気づけられた」(空自西部航空方面隊司令部)
また、入浴支援の利用者が書き残したノートの寄せ書きには、率直な感想が記されている。
▽「至れり尽くせりの風呂で、神に仏です」
▽「あったかい風呂、うれしかったです。初めて被災して不安な気持ちでしたが、ここへ来てほっとしました」
▽「こんなことになって初めて自衛隊の方の大切さ、すごさがわかりました」
▽「今日ほど自衛隊に感謝の気持ちを感じたことはありません」
▽「明日からも作業がありますが、近くにお風呂があると思うだけでがんばれます。自衛官の方の笑顔にとても癒やされました」
▽「明日への活力になります。六甲の湯、最高!」
▽「お風呂に入っているときだけは家のことを忘れています」
▽「被災期間で『自衛隊の風呂に行く』というのが数少ない楽しみの一つでした。いつか何かの形で必ず恩返ししたいと思っています」
曽野さん
「作家曽野綾子氏に問う“現代日本の幸福論”日本の豊かさとは何か」(BSフジ プライムニュース)
→ http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d180813_0.html
8月13日(月)『作家・曽野綾子氏に問う 世界から見る「現代日本の幸福論」』
近年、日本において「格差社会化」や「貧困拡大」などを指摘する声はあるものの、世界の紛争地域や発展途上国などの貧困状態を見渡せば、現代の日本社会は表向き、豊かさや安定に包まれていると言える。戦後から長きにわたり続いた国家の成長の基盤を作ってきた“団塊の世代”が高齢化し、人口減少の傾向が進む中、深刻な労働力の人手不足を受けて、政府はついに外国人材の受け入れを拡大する方向へ舵を切った。 移民や難民の問題が極めて身近な世界から見た日本は今、どのような国としてとらえられているのだろうか?
サイゴン陥落により生活が一変した元ベトナム難民で、日本に帰化した医師と共に、作家・曽野綾子氏が語る「現代日本の幸福論」。戦後から73年目の夏を迎える日本で、“真の豊かさ”について考える。
ゲスト
曽野綾子 作家
武永賢 元ベトナム難民 医師
『BSフジ LIVE プライムニュース』 http://www.bsfuji.tv/primenews/
番組より。
Q.私たちの世代は幸せでしたが、子供達の世代が心配です。(70代女性)
ご親切なのですが、私は気にならないの、子供のことなんか。「彼らは苦労しなさい。私たちもしたんだから」
ただ、その素になるような力を学びましたよね、私たちは。それを伝えなきゃいけない。心配なんかしなくて良いんじゃないですか。私冷酷なのかしら?
必ず私たちには無い知恵もあるような気がします。彼らにも。
私たちだったら過去に囚われるけれども、彼らは違うかもしれない。
以下、数十年前のNHK「曽野綾子が語る 『聖地巡礼』」より、抜粋。
クリスチャンである曽野さんは目の見えない身体の不自由な方々を聖地巡礼の旅に連れ行く。
- どれほど苦しむことが出来るか、それが人間の品位を決定する。(ニーチェの引用)
- 愛は互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめること。(サン・テグジュペリの引用)
- 旅には、美味しいものを食べた喜びと、美味しいものを食べられなかった恨みと両方あって良いのです。
- 人生、マイナス込み。です。
- 奇跡は怪我や病気が急に治ることなんかじゃなく、苦しみによって自己を発見する、それこそ奇跡です。
- 苦しみや不運は避けるものではなく、それらには意味がある。解決し、プラスの意味合いに使うのです。
- 苦しみを知ると、やわらかい端正な人間になる。
- 「歯を磨かず顔も洗わず着替えもせず、寝るんです。」私はそういう体験をさせたかった。(砂漠のテントで、身体の不自由な人たちに「着替えはどうするんですか」と聞かれて)
- 今の日本はおせっかい。
- 手抜きは大事です。出来るだけ手抜きして楽して、続くようにするんです。いい加減の方が続くのです。
- 手と口があれば自分で食べられる。
- 言葉遣いが差別に当るとひりひりするのは尽くしていない人です。本当に尽くしてる人はそんなことは気にしません。
- 人生は計画通りにはなりません。
- ダシに使われる事は光栄です。色んな使われ方があって良い。
- 愛には二つあって、フィリア(好き)とアガペー(理性と意思の愛)と。理性の愛こそが本当の愛なのです。
- 本当の愛とはどんなに憎んでいてもその人にこうすべきであるということをする。理性の愛です。
- 好きである愛、なんてのは一旦何かつまづくと物別れに終わる。嫌いになったらそれまで。
- 安心して暮らせる世の中なんてありません。
- 幾分かは、自分で納得した危険を冒さないことには本当の人生はわかりません。その危険というのは自分で負担しなければならない。そして、それを納得したのならば誰かのせいだと言わない、大人の決意がいる。そのとき初めて私たちは生き生きとした人生を送ることが出来るのです。
- 死んでも良い、という選択も尊重しなければならない。
- 病人も高齢者の方々も、皆が今日一日が“生きるに値するもの”でなければならない。“ただ呼吸しているだけ”ではいけない。そのためにはいささかの危険も冒険もいるのです。
- 冒険は若者だけのものではない、すべて生きる人間のためにあるのです。
『曽野綾子 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BD%E9%87%8E%E7%B6%BE%E5%AD%90
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一日一言「運は待たない者にこそ」
八月十二日 運は待たない者にこそ
人間の運は天から降ってくるが、地からも湧いてくるものでもある。しかし、運のくることを待っている者にはこなくて、待っていない欲のない者にくるものである。土地はこれを耕す者のために豊かになり、何もしないで秋を待つ者には、実りはこない。天は自ら努力する者を守ってくれるもので、御守に頼っている者など守ってくれない。
守るとは身を守るのが守るなり
身を守らねば神も守らず
「天はみずから助くるものを助く」
「天はみずから助くるものを助く」(Heaven helps who help themselves.)といえることわざは、確然経験したる格言なり。わずか一句の中に、あまねく人事成敗の実験を包蔵せり。みずから助くということは、よく自主自立して、他人の力によらざることなり。みずから助くるの精神は、およそ人たるものの才智の由りて生ずるところの根源なり。
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現代語訳 西国立志編 スマイルズの『自助論』 (PHP新書)
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山の日
山の日
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日。
膝の治療中のため、山はしばらくお預け...。
思いを馳せる。
富士山 3,776m
赤岳(八ヶ岳連峰) 2,899m
利尻山 1,721m
燧ヶ岳(福島・尾瀬) 2,356m
黒岳(大雪山系) 1,984m
木曽駒ヶ岳(中央アルプス山系) 2,956m
トムラウシ山 2,141m
鳥海山 2,236m
十勝岳 2,077m
斜里岳 1,547m
『「山の日」協議会::山と自然を考える国民の祝日』 http://www.yamanohi.net/
日本人ほど山を崇(たっと)び山に親しんだ国民は、世界に類がない。国を肇(はじ)めた昔から山に縁があり、どの芸術の分野にも山を取扱わなかったものはない。近年殊(こと)のほか登山が盛んになって、登山ブームなどと言われるが、それはただ一時におこった流行ではない。日本人の心の底にはいつも山があったのである。
- 作者: 深田久弥
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- 発売日: 2003/04
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- 作者: 日本山岳ガイド協会編
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歴史の是正を世界に宣揚せよ
「【正論・戦後73年に思う】歴史の是正を世界に宣揚せよ 東京大学名誉教授・小堀桂一郎」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/column/news/180810/clm1808100004-n1.html
昭和21年から算(かぞ)へて73回目の「終戦の詔書奉戴記念日」が近づいてゐる。本年の記念日が平成の元号を以て呼ばれる時代の最終回になる事に多分に感慨を覚える。
≪靖国御親拝の環境整えよ≫
感慨の所以(ゆえん)は幾つかあるが、その一は、国民の悲願である今上天皇の靖国神社御親拝に最も相応(ふさわ)しい日がこの記念日なのであるが、私共の熱望は遂に叶へられる事無きままに平成の御代は過ぎ去りゆくのではないか、との危惧の念に発する憂愁の思ひである。
今上天皇は平成28年8月8日、御自身の譲位の御意向に対し国民の理解を求める御諚(ごじょう)の中で、御即位以来「国民統合の象徴」としての新憲法下での天皇の在るべき様について種々の模索を重ねてきたと仰せられてゐる。それは第一に国民の安寧と幸せを祈る事であり、同時に各地での国民との直接の触合ひ、殊に大災害時にはどんな遠隔の僻地(へきち)や離島にも慰問と激励の旅に赴く事が天皇の象徴としての行為として重要だつたとの認識をお述べになつてゐる。直接の御言及はなかつたが、硫黄島、沖縄をはじめ、サイパン、パラオ、フィリピン等、国外の戦蹟地にも皇后とお揃ひで戦歿者慰霊の巡礼を果たされた御事蹟に国民は深い感銘を心に刻んでゐる。
それは又、先帝陛下が戦争終結を命ぜられた詔書の字眼をなしてゐる一節〈朕ハ…堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス〉に籠(こ)められた大御心を御自身の治世の代に承(う)け継がれ、実際の行動を以て体現された、洵(まこと)に尊いお気持の表れである事を国民はよく理解してゐた。
それだけに、さうした〈戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル〉臣民への鎮魂の儀礼の文字通りの象徴となるべき靖国神社への御親拝が、御即位以来未だに実現してゐない事は、国民にとつて解き難い不審の一事であつた。
おそらくは、先帝陛下が昭和50年11月に、御微行の如(ごと)き控へ目な靖国神社行幸を果たされた際の、異様な政治問題化が今上陛下の御親拝未済の最大の原因であらう。
この問題を政治の面で解決し、両陛下の靖国神社への行幸啓に何の支障もない環境を用意し奉るのが政府の責任だが、爾来歴代の内閣はこの重大な責務を怠り続けた。宮内庁の如き弱体な官庁の責任は敢へて問ふ気にならない。罪は政府中枢の懈怠(けたい)にあり、又対日戦争で痛めつけられた旧敵国の怨恨(えんこん)と悪意を毅然として遮断する策を執れなかつた外務省の怯懦(きょうだ)と不見識にある。政府や外務省の弱腰の究極の原因は所詮70年間我が国の知識人の心性を毒し続けた東京裁判史観による責罪意識である。
≪「日本断罪史観」脱却の動き≫
然(しか)しこれは近年の安倍晋三首相の国際政治の舞台での成功とその存在感の効果による事なのだが、旧連合国を中心とする国際社会での日本断罪史観の暗い翳(かげ)は明らかにその影響力を減殺してゐる。その圧力に対し我が国の思想界の一劃(いっかく)から発する強い反撥(はんぱつ)は、従来歴史修正主義といふ貶斥(へんせき)的な呼称を以て片付けられてしまふのが通例であつたが、昨今ではむしろ修正を要求する側の正当性が承認される傾向が顕著になつてきてゐる。
例へば「史実を世界に発信する会」の英文の送信にアメリカ合衆国の歴史家から肯定的な反応が戻つてきたり、大東亜戦争は日本の自衛戦争であつたといふマッカーサーの上院証言や同じ趣旨のフーバー回顧録が想起され、改めて関心を惹(ひ)くといつた現象もある。
今や日本国民は全世界に向けて歴史修正の要求を高らかに宣言すべきである。その昂然(こうぜん)たる態度表明こそが、自由主義が主導する形での世界秩序の再編成と永続的安定への出発点となる。行動の具体的方策を言ふとすれば、日本国民が請願法に基く請願権を行使して天皇陛下に、そして内閣総理大臣に、例大祭の期間中でもよく、終戦記念日ならば更によいが、靖国神社への参拝を励行して頂く事である。それが実現すれば、国民統合の象徴としての天皇の御親拝は即ち日本国民の統一せる意志の発露として、国家国民の守護神である靖国の神霊達への崇敬を国の内外に表明したことになる。
≪万世の為に太平開く決意を≫
それは国民の祖霊信仰一般と共通する所の多い守護神信仰の民俗的宗教的現実を証示するにすぎないとの見方もあらう。だが靖国神社は、その本質に照らしてむしろ遺憾ながらといふべきであるが、民俗的次元を超えて濃い国際政治的意味を帯びてしまつてゐる国家的宗教的施設である。我々は不本意ながら靖国神社の政治的意味を活用する事が可能である。
即ち天皇陛下の御親拝を国民が挙(こぞ)つて請願する事を通じ、我々は神社御創建以来の我が国の現代史の履歴を信念を籠めて肯定し認承する事になる。戦後の誤れる風潮によつて奪はれてゐた歴史を再び我手に取り戻し、その意味を誇りを以て世界に向けて宣揚する事、それが万世の為に太平を開かむとの決意の表明になるであらう。(こぼり けいいちろう)
“MOOMIN’S DAY”
「8月9日ムーミンの日 14回目のムーミンの日」(ムーミン公式サイト)
→ http://moomin.co.jp/moominsday2017
みんなにもっとムーミンを知ってほしい。
そんな思いで始まった8月9日の「ムーミンの日」。2005年ムーミン60周年を機に、作者トーベ・ヤンソンの誕生日8月9日をムーミンの日と定めて以来、8月9日には様々な催しを開催しています。
中でも、「ムーミンの日の集い」は、注目を集めるイベントに成長!今年はさらに多くのみなさまにご来場いただくため、大きめの会場に変更をいたしました。東京 練馬文化センター 大ホールで、「2018 ムーミンの日の集い」を開催予定です。
ミニライブや、ムーミン物語の朗読、ミイのお団子頭で来場するともらえる限定の缶バッジや、ムーミン谷の仲間たちとの撮影会など、楽しいプログラム満載の「ムーミンの日の集い」に抽選で、合計750名様をご招待!恒例のムーミン絵手紙コンテスト受賞作品の発表や、オリジナルトートバッグの配布も行っています。
皆さんご一緒に、ムーミンの日をお祝いしましょう。皆さまのご参加をお待ちしております。
『2018 ムーミンの日』 https://www.moomin.co.jp/moominsday2018
『ムーミン公式サイト』 http://moomin.co.jp/
たかが“ムーミン”、子供の童話と侮るなかれ。なかなかどうして哲学的。
名言二十選。
- せっかくの人生なのに! きみたち、修繕にてんてこまいで、朝から晩まで、とびまわってるんですね。骨おって働くなんて、考えただけでも、気がめいってきますよ。なんのためになるんですか。ぼくの親戚にね、触覚やひげがたれ下がってヨレヨレになるほど三角法の勉強をしたやつがいたんだけど、習い終わったとたんモランがやってきて、食べられてしまった。そう、やつは今や、すごい秀才になって、モランのお腹の中で、のびてるんだ!(ヨクサル『ムーミンパパの冒険』)
- (大危機への憧れを静めて、細やかで優しい穏やかさで心を満たしてみたんだ。しかし、状況は、ちっとも好転しなかった。こんなことをしていたら、ニョロニョロたちに、ごく普通のベランダ・パパと思われてしまうかも・・・・・・) パパは、気が気ではありませんでした。(ムーミンパパ『ムーミン谷の仲間たち』)
- みんなも知ってるでしょう? 毎日毎日、おびえてばかりいると、だれだって、すきとおって消えてしまいそうになるわよね?(トゥーティッキ『ムーミン谷の仲間たち』)
- 「その調子だと、おまえ、すぐにおとなになっちまうぞ」と、ホムサ兄ちゃんがさとしました。「父さんや母さんみたいな、おとなになるんだ。おまえにゃ、ぴったりだぜ。ごくふつうに見て、ごくふつうに聞くだけのおとなだ。つまり、なーんにも見ないし、なーんにも聞かないってことだな。とどのつまり、おまえは、なんにもできなくなっちまうんだ。」(『ムーミン谷の仲間たち』)
- (道や川って、なんだか、とっても不思議なんだ)スニフは思いました。(どこへ行くんだろう・・・・・・って見つめていると、なんだか、ワクワクするみたいな、なつかしいみたいな気持ちになるんだ。どこか知らないところへ、たまらなく行ってみたくなって、いったいどこまで行くんだろう・・・・・・って、ついてってみたくなってしまう・・・・・・)(スニフ『ムーミントロールと彗星』)
- だれも心配しすぎないって、いいことでした。ムーミンたちは、ほかのひとのために、やたらと心配しないでいようと、きめていました。つまり、そのほうが、心配をかけたと思って良心をいためなくても、すみます。それに、ありったけの自由をあたえあっていることにもなるのです。(『ムーミン谷の仲間たち』)
- (そのひとのことをだれも話さない、それに、だれにも話しかけてもらえない、なんてひとがいたら、そのひと、だんだん消えてってしまうにちがいないぞ。だって、自分がいるって、信じられなくなってしまうもの)(ムーミントロール『ムーミンパパ海へいく』)
- 「この子、怒ることも、できないのよ」ちびのミイが、いいました。「それが、この子の悪いところだわね」(『ムーミン谷の仲間たち』)
- 未知のことばかりでした。でも、全部、自分で判断してきめました。そして、なにひとつとして、いままでどおりのやりかたではやりませんでした。わたしは、すこぶる幸せでした。(『ムーミンパパの冒険』)
- むかしあるところに、自分が持っている品物たちをこよなく愛している奥さんがいたんだ。奥さんには、子どもがなかったので、よろこびも悩みもなく、はたらいたり食事をつくったりする必要もなかった。ほかの人がどんなふうに思うかなんて、気にもしなかった。こわいものは、なにもないひとだったんだ。だけどね、奥さんは、遊び心というものを、失っていた。つまり、とてもさびしい毎日を、すごしていたんだ。(スナフキン『ムーミン谷の仲間たち』)
- 秋になると、残るものと旅立つものがいます。いつだって、そうでした。好き好きでいいのです。でも、とりかえしがつかなくならないうちに、早めに決心することです。(『ムーミン谷の十一月』)
- 「ものは、自分のものにしたくなったとたんに、あらゆるめんどうが、ふりかかってくるものさ。運んだり番をしたり・・・・・・。ぼくは、なんであろうと、見るだけにしている。立ち去る時には、全部、この頭にしまっていくんだ。そのほうが、かばんを、うんうんいいながら運ぶより、ずっと快適だからねぇ・・・・・・」(スナフキン『ムーミントロールと彗星』)
- ふたりは、たがいにさりげなく敬意をはらいあい、そのくせふたりとも、自分の世界をしっかりと保っていました。相手のためになにかをしてあげるなんてことはなく、わかりあおうともしなけてば、気にいられようともしませんでした。こういうのも居心地よくいっしょにすごす、一つの方法ではないでしょうか。(『ムーミンパパ海へいく』)
ビョーク、『コメット・ソング』。
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- 作者: トーベ・ヤンソン
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病む...
「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」
── 芭蕉
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(大危機への憧れを静めて、細やかで優しい穏やかさで心を満たしてみたんだ。しかし、状況は、ちっとも好転しなかった。こんなことをしていたら、ニョロニョロたちに、ごく普通のベランダ・パパと思われてしまうかも・・・・・・)
パパは、気が気ではありませんでした。
── (『ムーミン谷の仲間たち』)
- 作者: トーベ・ヤンソン,ユッカ・パルッキネン,Tove Jansson,渡部翠
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