一日一言「骨身を惜しまずに」
五月九日 骨身を惜しまずに
自分の身のまわりの人々に尽くすことは、結局は自分のため、世の中のためになるもので、つまらないことをしてと嘆くことはやめなさい。ささやかな善行でも限りなく積もれば、これが世の中のためにもなるし、自分のためにもなるものである。骨身を惜しまず、一日の仕事を成し遂げなさい。
君のため世のため何か惜しからん
捨てゝかひある命なりせば
〈宗良親王〉
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古人にも曰く「情けは人の為ならず」。我の為、と。
風呂のお湯を、手で自分の方へかき寄せれば、みんな向こうの方へ流れていく。逆に向こうの方へ押してみると、こっちに流れてくる。これが世の道理である。
(これは、「自分のことだけ考えて、幸せを手に入れようとしても、かえって自分のところからは逃げていく。逆に他人のことを考えて、他人の幸せを願い行動すると、結果的に自分も幸せになることができるのである」という意味です。他者に手を差し伸べ、他者のことを第一に考えた尊徳の気持ちがよくわかります。)
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