憂国の論客
自分達で「平和、平和」と称して間抜け面して、こんなバカな民族になるくらいなら、無礼者にはピストルの一発撃つくらいのアメリカ人の真似でもしてみろ!
という悪い冗談を言いたい。
── 西部 邁
追悼 西部 邁氏
”憂国の論客”逝く
2017年9月13日『プライムニュース』(BSフジ)より。
Q:今の政治の諸悪の根源「ポリティカル・コレクトネス」(政治的な建前)を打破できるか?
打破できません。
古代ギリシャの昔からデモクラシーが立派なものだなんて思った時から政治の腐敗は果てしなく進んで、昔はソクラテス、プラトンがそれを疑っていましたが、今は疑う人間すら世間でパージ(追放)されるというご時世ですから、こんな世の中に希望を持つ方がどうにかしてると思う。これはオルテガ(哲学者)っていう人が言ったことが正しいのであって、こんな世の中に未来には絶望しかないという、絶望者が増えることだけが希望であるというところまで文明が来ているというぐらいのことを常識にしてもらいてぇ。
Q:トランプ大統領は「ポロテカル・コレクトネス」に対するチャレンジャーには見えないか?ぼくには見えてるよ。
Q:もしかしたらトランプ大統領に期待しているのか?そうですよ!
ただしょっちゅうおバカさんになりますからね。おバカさんに振れることもあるからそう簡単に「支持します」ともろ手を挙げて賛成はしない。
Q:西部氏の話は「すべての国家は核を持ってもいい」と聞こえるがすべての国が良識があるとは思えません。犯罪者が銃を持ってもよいと言っているようなもので納得できません。まぁぼくも納得できないけれども、1つ冗談半分で言うとね。銃を持てば・・・銃って言ったってこの場合は核武装ですよ。これ一発でボタンを押せば何十万、何百万の人間を殺すとなったら、今の民主主義はおバカさんの政治家しか選ばれないような体制だけども、さすがのおバカさんも少しはまともになるだろう・・・ということが1つとね、もう1つはその前にですよ、そんな偉そうに心配する前に自分達選挙民が果たしてどんなまともな政治家を選んでいるかね、本当に考えて選んでいるかどうかを、そういうことを考えもしない人間たちのそいう防衛論議に耳を傾けたくはない。
それから、
最後ですけどね何というかな、日本は”刀狩り”のやり過ぎなの。アメリカのようにみんな銃をボンボンやってるのもいかがって思うんですけどね、みんなシュンとして、手ぶらで・・・あとはねスマホのボタンしか押すことができないようなね、だからみんなして礼儀も作法もないし無礼も暴発も勝手に許されている、そして自分達で「平和、平和」と称して間抜け面して、こんなバカな民族になるくらいなら、無礼者にはピストルの一発撃つくらいのアメリカ人の真似でもしてみろ!という悪い冗談を言いたい。
「能動的、命かけ『保守のための改革』思想継承 左右問わず言論界に厳しい目」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210039-n1.html
「『発言者』編集長・東谷暁さん『自分の言葉に殉じたと思った』」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/life/news/180122/lif1801220003-n1.html
「文芸評論家・富岡幸一郎さん『専門超えた「思想家」だった』」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210041-n1.html
「小林よしのりさん『自分で自分の人生に決着をつけるとは立派だ』」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/life/news/180122/lif1801220031-n1.html
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