一日一言「礼」
十一月十一日 「礼」
礼儀はその人の人格に対する尊敬の念から出るものだから、外見のみのものは、実質が伴わない虚礼であって、先方をあなどるようなものである。また、自分の利益のために尽くす礼はへつらいであって、財産の前にひざまずくようなものである。
善き人と知らば敬ひ慎みて
その正直を習ふべきなり
人は人あくまで人を敬へよ
かねや位はほどほどにして
- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/10/29
- メディア: 新書
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (81件) を見る
武士道にも曰く、
礼の最高の形態は、ほとんど愛に接近する。吾人は敬虔なる心をもって、「礼は寛容にして慈悲あり、礼は妬まず、礼は誇らず、驕らず、非礼を行わず、己の利を求めず、憤らず、人の悪を思わず」と言いうるであろう。
- 作者: 新渡戸稲造,矢内原忠雄訳,矢内原忠雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1938/10/15
- メディア: 文庫
- 購入: 20人 クリック: 146回
- この商品を含むブログ (211件) を見る