一日一言「敬愛」
八月二十七日 敬愛
貝原益軒(江戸前期の儒学者であり教育者)は、正徳四年(西暦一七一四年)の今日、八十五歳で亡くなった。彼が人を思いやる心を説いた本にこう書いてある。
自分の親しい人を愛し、貴い人を敬うことは当然であるが、知らない人やいやしい乞食であっても、みなこの世に生を受けた人であるから、それぞれの立場を考えて、悲しまなければならない。決して悪く見たり、あなどってはならない。親交の度合い、身分の違いで、その悲しむ差はあろうが、思いやりの心をなくしてはならない。
- 作者: 貝原益軒,伊藤友信
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1982/10/06
- メディア: 文庫
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