「オダサク」新草稿発見
「『オダサク』新草稿発見 中国舞台のスパイ活劇戯曲」(産経新聞)
→ http://www.sankei.com/west/news/170609/wst1706090067-n1.html
小説「夫婦善哉」などで知られ、「オダサク」の愛称で親しまれた作家織田作之助(1913~47年)が執筆した戯曲の草稿が新たに見つかったことが9日、大阪府立中之島図書館(大阪市北区)などへの取材で分かった。中国・上海を舞台にしたスパイ活劇とみられるという。
中之島図書館などによると、大阪出身の織田の没後70年に当たる今年、養女の禎子さんが日記や手紙など約650点を同図書館に寄贈。草稿はこの中に含まれていた。
戯曲のタイトルは不明で、400字詰めの原稿用紙計20枚。前後が欠けているためストーリーの全容は分かっていないが、中国人名の若い女性工作員らがテロ集団と対決する場面などが書かれ、女性工作員らが拳銃で撃ち合うシーンもあった。工作員たちがテロ集団の拠点を突き止めて「連絡員に化けて、うまくはいりこむのよ」と策を考え、間もなくクライマックスという場面で終わっている。
「『オダサク』新草稿発見 中国舞台のスパイ活劇戯曲」(共同通信)
→ https://this.kiji.is/245813106708824073
まさしく日本文学にとつては、大阪の商人気質、実質主義のオッチョコチョイが必要なのだ。文学本来の本質たる厳たる思想性の自覚と同時に、徹底的にオッチョコチョイな戯作者根性が必要なのだ。かゝる戯作者根性が日本文学に許容せられなかつた最大の理由が、思想性の稀薄自体にあり、思想に対する自覚自信の欠如、即ちその無思想性によつて、戯作者の許容を拒否せざるを得なかつた。鼻唄をうたひながら、文学を書いてはいけなく、シカメッ面をしてシカメッ面をしか書くことができなかつたのである。
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