NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

Full Honey Moon

「今日の満月は数十年に1度の美しさ、または禍々しさ」(ギズモード・ジャパン)
 → http://www.gizmodo.jp/2014/06/1_180.html


13日の金曜日+満月+ハニー・ムーン。

今日は13日の金曜日、そして満月です。それもただの満月じゃありません。今日と同じ月を見るための3つの条件が次に揃うのは、2098年の6月なんです。

その条件のひとつめは「13日の金曜日」という何かが起こっちゃいそうな日付、ふたつめは満月ってことです。そして3つめは6月、つまり夏至に近い時期の満月ってことです。太陽が今一番高いところを通るのに対し、月は低い位置を通過しています。すると日中より低い位置にある夕日が赤くなるのと同じ原理で、月の色が赤みがかるんです。「ハニー・ムーン」ともよばれます。

さらに今、月はその軌道の中でも地球にもっとも近いところを通っています。月の軌道は楕円形なので、月と地球の距離は約35万6,000?と約40万7,000?の間でつねに少しずつ動いているのですが、今日は約36万2,065?と非常に近いんです。これによって、ハニー・ムーンはさらに大きく見えます。

だから今日の月を見るなら、オススメの時間は遅い時間より夕方です。上に書いたように、低い位置にある月のほうが赤みがかって見えるし、さらにサイズもより大きく見えるためです。

ちなみに訳者が今いる自称ニューヨーク郊外は日中からあいにくの雨で、月は全然見えませんでした! そんな人にもうれしいことに、Sloohがカナリア諸島とチリにある観測所からライヴフィードを配信してくれてました。

日本は地域によっては晴れ間がのぞきそうな天気予報です。ジェイソン君に気をつけて、数十年に1度の月をぜひ楽しんでください!


Jordan Kushins - Gizmodo SPLOID[原文


お月さま。
タルホ。
イナガキタルホ。

『見てきたことを云う人』


「きみはあの月も 星も あんなものが本当にあると思ってるのかい」
 とある夜ある人が云った
「うん そうだよ」
 自分がうなずくと
「ところがだまされているんだ あの天は実は黒いボール紙で そこに月や星形のブリキが貼りつけてあるだけさ」
「じゃ月や星はどういうわけで動くんかい」
 自分が問いかえすと
「そこがきみ からくりさ」
 その人はこう云ってカラカラと笑った 気がつくとたれもいなかったので オヤと思って上を仰ぐと 縄梯子の端がスルスルと星空へ消えて行った

 ではグッドナイト! お寝(やす)みなさい 今晩のあなたの夢はきっといつもとは違うでしょう

── 稲垣足穂『一千一秒物語』

一千一秒物語』(松岡正剛の千夜千冊) http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0879.html
一千一秒物語 (新潮文庫)

一千一秒物語 (新潮文庫)

一千一秒物語

一千一秒物語