NAKAMOTO PERSONAL

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教育勅語を読み直そう

今日の産経抄より。
「【産経抄】教育勅語を読み直そう 4月11日」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140122/plc14012203160002-n1.htm

 平成13年のNHK大河ドラマ北条時宗』は、小欄にかっこうのネタを提供してくれた。なにしろ蒙古襲来を前にして、鎌倉幕府執権の時宗が、「この首をフビライに差し上げてもよい。それで日本が救われるのなら」などと、泣き言を吐くのだから。

 それほどではないにしろ、昨年の『八重の桜』にも、違和感を覚える場面があった。新島襄亡き後、同志社の臨時総長となった山本覚馬が、明治23(1890)年に発布された教育勅語についてこんなつぶやきをもらす。

 「教育勅語か。教育の名の下に、人を縛るようなことがあってはなんねぇ」。いかにも、戦後の進歩派文化人が口にしそうなセリフである。「ならぬことはならぬものです」。覚馬が学んだ会津藩の藩校には、この言葉で結ばれる厳しい掟(おきて)があったはずだ。

 勅語が昭和23年に国会決議によって排除されて以来、徳育の欠如した戦後教育が、子供たちの心をむしばみ続けてきた。覚馬が知ったら、嘆きの深さはいかほどか。といった観点から、NHKは歴史を見ないものらしい。確かに教育勅語は、「軍国主義教育の象徴」の烙印(らくいん)を押され、内容の吟味もされないまま遠ざけられてきた。

 その原本の所在が、半世紀ぶりに確認されたという。歴史的な資料として、修復のうえ公開される見通しだ。全文が多くの人の目に触れる絶好の機会である。下村博文文科相の言うとおり、「至極まっとうなことが書かれている」ことに、驚きの声が上がるかもしれない。

 そもそも勅語が生まれた背景には、欧米文化の流入によって引き起こされた、明治時代前期の道徳の混乱があった。グローバル社会を生きる現在の日本人があらたな国民道徳を打ち立てる、きっかけになればいい。


教育勅語の原本、半世紀ぶり確認 国立公文書館で公開へ」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/life/news/140408/edc14040810050000-n1.htm
教育勅語の原本?52年ぶり発見 文科省の保管庫で」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/articles/ASG4805RCG47UTIL06R.html


恐らく読んだことも無いであろうに、どこで何を刷り込まれたのか嫌悪感を抱く人たちがいる。
なぜだか軍国主義の象徴のような扱いの教育勅語ですが、、、


勅語には人類普遍の真理、12の徳目が書いてある。

  1. 父母ニ孝ニ (【孝行】-親に孝養を尽くしましょう)
  2. 兄弟ニ友ニ (【友愛】-兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
  3. 夫婦相和シ(【夫婦の和】-夫婦は互いに分を守り仲睦まじくしましょう)
  4. 朋友相信ジ(【朋友の信】-友だちはお互いに信じ合いましょう)
  5. 恭倹己レヲ持シ(【謙遜】-自分の言動を慎みましょう)
  6. 博愛衆ニ及ボシ(【博愛】-広く全ての人に慈愛の手を差し伸べましょう)
  7. 学ヲ修メ業ヲ習ヒ(【修業習学】-勉学に励み職業を身につけましょう)
  8. 以テ智能ヲ啓発シ(【知能啓発】-知識を養い才能を伸ばしましょう)
  9. 徳器ヲ成就シ(【徳器成就】-人格の向上につとめましょう)
  10. 進デ公益ヲ広メ世務ヲ開キ(【公益世務】-広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう)
  11. 常ニ国憲ヲ重ジ国法ニ遵ヒ(【遵法】-法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう)
  12. 一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ(【義勇】-国に危機があったなら正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう)

教育勅語』(明治神宮) http://www.meijijingu.or.jp/about/3-4.html
教育勅語を書いてみましょう』(明治神宮) http://www.meijijingu.or.jp/kyouikuchokugo/pc/
教育勅語 特集ページ』(北海道神社庁) http://www.hokkaidojinjacho.jp/top.html
教育勅語 原文PDF』(北海道神社庁http://www.hokkaidojinjacho.jp/kchokugo.pdf (PDF)

 そもそも教育勅語は、その徳目を誰かが新しく考え出したものではなく、昔から日本人の道徳規範であったものを、あらためて勅語の形にまとめたものであるから、これに違和感を持つ日本人はおらず、大いに歓迎されて、親も子供に暗記させていたのであった。それは憲法の方がよそよそしく、一般の人々には関係ないものと考えられていたのとは対照的であったといえよう。それがなくなるということは、日本人の意識から徳目がなくなるということに連なるのだ。

── 渡部昇一(『「修身」全資料集成』)

教育勅語の真実

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国民の修身

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日本人の美徳を育てた「修身」の教科書 (PHP新書)

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