ささやかな抵抗
「子ども時代に多読→人生ポジティブ 教育振興機構が調査」(朝日新聞)
→ http://www.asahi.com/national/update/0226/TKY201302260086.html
子ども時代に読書を多くした人ほど、人生を前向きにとらえている――。こんな調査結果を、独立行政法人国立青少年教育振興機構(東京都渋谷区)がまとめた。
昨年2月にインターネットでアンケート。20~60代の5258人の回答を分析した。
その結果、小学校入学前から中学時代までの読書量が多いグループの方が、少ないグループよりも、「自分のことが好き」「なんでも最後までやり遂げたい」「生活に満足している」といった前向きな意識を持つ傾向が強かった。ボランティア活動に参加したり、子どもに本を読み聞かせたりした経験も多かった。
最終学歴や年収との強い相関関係は見られなかったという。
機構の担当者は「子どもの頃の読書活動が、その後の人生に良い影響を及ぼしている。ぜひ親子や地域で本に親しむ機会を増やしてほしい」と話している。
幸い、ぼくも本に囲まれた環境の中で育った。
ファーブル昆虫記などの伝記の類、ポプラ社の少年探偵シリーズに胸踊らせた少年期が懐かしい。
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それよりも朝日新聞の交ぜ書き表記が気になる。「子ども」。
子供の「供」はお供の「供」だからよろくしないとして「子ども」らしい。
近頃「子供」は差別用語らしい。
“ポリティカル・コレクトネス”。いわゆる言葉狩りである。
いつの間にやら看護婦さんは看護師に変わり、スチワーデスさんは客室乗務員になり、保母さんは保育士に。最近では床屋さんもお百姓さんもダメらしく。
味気のない世の中になったものだ。
ぼくは「子供」と書く。
ささやかな抵抗。
言葉の快、不快は、一語一語の持つ意味や定義のうちにはない、それを使う人の心にある。邪心が無ければ、そして、それを邪推する事なく聴く事が出来さえすれば、どんな「不快用語」も不快感を伴わぬであろう。なぜ人々は「不快用語」一掃を叫ぶ人々の邪心に、そして彼等の用いる言葉に不快感を覚えぬのか、そういう語学感覚の持主は一生「不快用語」に付きまとわれるであろう。そればかりではない、所謂(いわゆる)「不快用語」は日本語ばかりでなく、あらゆる国の言語にとって、堆肥の如く言葉の地味を豊にする不可欠のものである。