一日一言
九月二日 自らを欺くもの
ものの形ばかり気にして、そのものの持っている肝心なことをしらないのでは、相手を傷つけ、自らをいつわることになる。袈裟をかけただけで、悟りをひらく道に達したと思うのは、はなはだ自分を欺いていることで、部屋に書物を積んで、すぐ学者になった気になるのと同じである。
悟をもひらかで山に入る人は
けだものとなるしるしなりけり
念仏を声たからかに唱へても
うはの空は寝言同然
- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/10/29
- メディア: 新書
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