“Forever Young”
実は、どんなに用意しようと、私たちはやがて目がかすみ、耳が遠くなり、すべての機能が悪くなる。本当の老年の到来を迎えた時、私はたった一つの態度しか思いうかべることができない。それは汚辱にまみれても生きよ、ということである。
「風になぶられるしなやかな髪、みずみずしい唇」の少女の日も、それは一つの状態であった。目も耳もダメになり、垂れ流しになりながら苦痛にさいなまれることも、しかし、やはり一つの人間の状態なのである。願わしい状態ではないが、心がけの悪さゆえにそうなるのではないのだから、どうして遠慮することがあろう。
人間らしい尊敬も、能力もすべて失っても人間は生きればいいのである。尊敬や能力のない人間が生きていけないというのなら、私たちの多くは、すでに青春時代から殺されねばならない。
今日は敬老の日。
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あなたがいつまでも若くありますように。
あなたの手がいつも忙しくありますように
足はいつも速くありますように
つよい基礎を持ち
変化の風向きが変わろうとも
あなたの心はいつも喜んでいて
あなたの歌がいつも歌われ
あなたがいつまでも若くありますように
── BOB DYLAN “Forever Young”