2019-03-22 一日一言「急がずおこたらず」 三月二十二日 急がずおこたらず 西暦一八三二年の今日は、ドイツの文豪ゲーテが世を去った日である。あらゆる面で才能が卓越した彼は、「急ぐなかれ、おこたるなかれ」の主義を守って業績を残した。凡人はしなければならないことや、してきたことを思うと、気だけあせって何から手をつけようかと迷うばかりで、その挙句は、何もしないで一生を終わることになる。一生の仕事は、その日その日のことを完成させるほかはない。 怠らず行かば千里の外も見ん 牛の歩のよしおそくとも ── 新渡戸稲造『一日一言』