一日一言「強いばかりが男ではない」
三月十六日 強いばかりが男ではない
人の言動が荒々しいのを男らしいと思うのは野蛮人の思うことで、心の中に強い意志を持って、外にやさしいのが君子である。根が強い草は花も美しく実も多いが、いたずらに強いことだけを望んで人の気持ちを顧みない者は、自分の暴力に負ける者であり、強いばかりが男ではないのだ。
人のたゞ負けじと思ふ心こそ
やがて我は身のあだとなるなれ
人にまけ己に勝つて我を立てず
義理を立つるが男達(をとこだて)なり
フリードリヒ・フォン・シラーに曰く、
勇敢なる男は、自分自身のことは最後に考えるものである。
- 作者: フリードリヒ・フォンシラー,小栗孝則
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