一日一言「同じ谷川の水」
十一月二十一日 同じ谷川の水
今日は一休(室町中期の臨済宗の僧。詩や書画に秀でていた)を偲ぶ日で、彼は文明十三年(西暦一四八一年)の今日、八十八歳でこの世を去った。
雨あられ雪や氷とへだつれど落つれば同じ谷の水
大水のさきに流るゝ橡殻(とちから)も身を捨てゝこそ浮ぶせもあれ
あめあられ雪や氷もそのまゝに水と知るこそとくるなりけり
奥山にむすばずとても柴の庵心がらにて世をいとふべし
文明13年11月21日(1481年12月12日)一休宗純 没
有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)に帰る一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け
── 一休
所詮この世は、あの世へ帰るまでの一休み。雨が降るなら降ればいい。
風吹くなら吹け。
『松岡正剛の千夜千冊「狂雲集」一休宗純』 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0927.html
- 作者: 一休宗純,柳田聖山
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