一日一言「口は禍のもと」
十一月七日 口は禍のもと
口は禍のもととは、古くからの格言であるが、たとえ自分を犠牲にしてでも、自分に確信があるのならば、言うべきことはいわなければならない。もし、確信を持てない言葉、ことに他人の身の上に関する言葉は、簡単に口に出すものではない。
沸きかへる胸に剣をおしあてゝ 言ひたきことを暫し止めよ
かりそめの言の葉草に風立ちて 露のこの身のおき所なき
子のたまわく、
巧言令色(こうげんれいしょく)鮮(すくな)し仁(じん)
口前(くちまえ)が上手で顔付(かおつき)をかざる人には、信実心がすくないものぞ
── 学而第一(『新訳論語』穂積重遠 訳)
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旅人が言うのは、
沈黙を守っているひとには、だれもが、尊敬の念をおぼえるものです。たくさんのことを知っていそうだし、なにより、とびっきりかっこいい生き方をしていそうだから、です。
── (『ムーミン谷の仲間たち』)