一日一言「男らしきは優しいこと」
一月二十七日 男らしきは優しいこと
承久元年(西暦一二一九年)今日は、源実朝が無残にも殺された日である。文武の道に秀だ青年であった右大臣実朝は、他の人々の怨みの犠牲になって、はかなくも殺されたけれど、彼の想いのほどは、その和歌に込められており、その自然観、その人生観は、男らしくて柔軟で、潔く忠実な志は、今なお、人の心の励みとなる。
大海の磯もとどろに寄する浪
われて砕けてさけて散るかも山は裂け海はあせなん世なりとも
君に二心(ふたごころ)我があらめやも<源実朝>
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フリードリヒ・フォン・シラーに曰く、
勇敢なる男は、自分自身のことは最後に考えるものである。