2017-12-16 一日一言「縁の絆」 十二月十六日 縁の絆 人と人との縁とは、時がたつにつれてますます強くなるものだ。人間が出会ったり離れたりすることも偶然ではない。同じ電車に乗るのも、同じ水道のみずをのむという縁も浅いものではない。同じ街に住む人は、お互いの便宜をはかって他の人の言うことを聞き、同じ車に乗る者は、お互い席をゆずることは、人との縁を強くするもとである。 かたきでも思ひまはせば惜しからず 善きも悪きも縁と思へば ── 新渡戸稲造(『一日一言』)