「世の中に一夜の成功はない」
「奴隷出身の哲学者から学ぶ『世の中に一夜の成功はない』ということ」(ライフハッカー)
→ https://www.lifehacker.jp/2017/08/170812-there-is-no-overnight-success.html
奴隷出身の哲学者、エピクテトス。苦難や困難があっても強く生きることを説いた彼の教えは、現代のビジネスや日常生活にも応用することができそうです。彼は著書を残していませんが、その教えは弟子のアリッアノスによって『Discourses』にまとめられています。たとえば、次の教えはその1つです。
何であれ素晴らしいものは突如として生じるものではない。ブドウの1房、イチジクの実1つとて同じである。君がイチジクの実が欲しいというなら、私は時間が必要だと答えよう。花が咲き、実がつき、それが熟すのを待たねばならない。
──Epictetus, Book I, ch. 15.
それが意味するものメッセージのポイントは、プロジェクト、発明、芸術作品、個人的な目標など、素晴らしいものは何であれ、それを生み出すためには時間と労力がかかるということです。「忍耐は美徳」であり、素晴らしいことを成し遂げるには、断固とした決意を持って根気強く取り組まなければなりません。
また、エピクテトスがイチジクなどの果物を引き合いに出したことにも意味があります。実がなるまでに時間がかかるということ、さらに実が食べられる段階に達するまでにいくつかの段階を経ることも重要です。
そこから学べるもの
一夜にして成功者となる話を何度も耳にしたことがあると思いますが、それは全体を見通した話ではありません。あなたは、誰かが長年のハードワークの末にチャンスを掴み取った瞬間を見ているにすぎないのです。つまり、イチジクの実を見ただけであり、その実が熟すまでに多大な時間とエネルギーが費やされているのを知りません。
ですので、努力がすぐに報われなくても落胆しないでください。世界はそのようには動いていません。イチジクの実のような小さな成功であっても、時間をかけていくつもの段階を踏む必要があります。最終目標に向かうための中間目標を設定し、花が咲き、実がつきそれが熟すまで前進し続けてください。いつの日か、その実を手に取る日がやってくるはずです。
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