一日一言「人の役に立つのが最高の務め」
六月四日 人の役に立つのが最高の務め
後の世に大きなものになろうと思うならば、現在の世においては小さきものになれともいう。人に使われて人のために尽くすことは、召使いのようにも聞こえるが、実はこれが人間としての最高の務めであり、そもそもこの世に生まれてきたのも、人のために役立つことをするためではないか。
我が為をなすは我が身の為ならず
人の為こそ我が為となれ
立ちよりて暫しなりとも習はばや
君につかふる人のこころを
たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは幸福になりうる、そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるはずだから。
- 作者: サン=テグジュペリ,堀口大学
- 出版社/メーカー: 新潮社
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