一日一言「世の中に流されない」
五月十九日 世の中に流されない
人生は大変誠実なものであるが、世の中の流れというものは、うわべだけで判断する馬鹿げたことが多い。それゆえにつまらないことに感心を持ったり、心を奪われたり、また心を痛めたり、自分自身をつまらないものする。あるときは聞き流し、あるときは見捨てることが大事である。
世の中を狂言綺語と見る時は
善し悪しともになぐさみになる
「 急流中底之柱 即是大丈夫之心 」
(きゅうりゅうちゅうていのはしら すなわちこれ ますらおのこころ)
激流の中でも流されない柱のように、どんな激動の世の中にあっても動揺しない信念や態度、姿勢を示すことこそ立派な人間なのである。