NAKAMOTO PERSONAL

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歴史とは虹のようなものである

「【編集者のおすすめ】歴史とは虹のようなものである 『渡部昇一の少年日本史』渡部昇一著」(産経新聞
 → http://www.sankei.com/life/news/170422/lif1704220032-n1.html

 次世代への切なる「遺言」

 博識と鋭い洞察力で、幅広い評論活動を行う著者。17日、多くの人に惜しまれながら86歳で逝去された渡部昇一氏が、これからの日本を担う若い世代に向けてつづった日本通史の決定版です。

 「少年少女諸君!」という呼び掛けに始まり、神代から古代・中世・近世・近代・現代に至るまで、著者は日本史の中で重要だと考える出来事だけを抽出されたといいます。300ページに及ぶこの一冊に、日本史の面白いエキスがまるごと詰まっていると言っても過言ではありません。

 実際に本書の基になる原稿を読んでもらった高校生からは、「今まで学校で教わったり、新聞やテレビで形作られたりした私の価値観が大きく変わりました」「教科書よりも丁寧にわかりやすく書かれていてとてもよかったです」「歴史を好きな高校生も苦手な高校生も、この本を読めば歴史への見解が変わると思います」といった声が…。

 著者は述べます。「歴史とは単なる事実の積み重ねではなく、虹のようなものである。歴史的事実という水滴を、日本という場所、現代という時代から、われわれの目を通して眺めた時に見えてくるもの。それこそ日本人にしか見えない虹、国史(=国民の歴史)である。自分の目に虹のように映る国を持てることが何よりの幸いである」と。

 日本人と日本の行く末を最後まで案じておられた著者。本書はその切なる思いを託した、次世代への“遺言”ともいえる一書です。(致知出版社・2000円+税)

渡部昇一の少年日本史

渡部昇一の少年日本史

少年日本史

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