NAKAMOTO PERSONAL

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「大切な人生訓」5選

「手遅れになる前に知っておきたい『大切な人生訓』5選」(ライフハッカー
 → http://www.lifehacker.jp/2017/01/170119_too_late.html

Inc.:知恵というものの厄介な点は、獲得するのにかなりの時間がかかることです。あいにく、生き方についての知恵を1つ、2つ身につけたころには、すでに大きな失敗を数回以上犯しているものです。
過ちのほとんどは修正可能ですが、なかには、なかなか挽回できないこともあります。ですから、それらを防ぐ一番の策は、他人の知恵を借りることです。自分の経験だけを頼りにするのは難しいですが、あなたと同じジレンマや葛藤に直面したことのある人がたいてい他にもいるので、そういう人たちにリスクや回避方法を教えてもらえばいいのです。
そんな知恵は、いったいどこで借りられるのでしょう? 実名制の質問サイト「Quora」です。そこには「気づいてからでは遅すぎることが多い人生の教訓は何?」という巨大なスレッドが立っており、他の人の過ちや学びを参考にできる、すばらしい無料の情報源となっています。そこに寄せられた回答のなから、最も役に立ちそうなもの、多く引用されているものを厳選してみました。


1. アクションは不安への対抗手段

これは、起業家でブロガーのNelson Wangさんが寄せたものです。Wangさんは、自分のウェブサイトを立ち上げる前は、「何年書き続けても誰も訪れてくれなかったらどうしよう」「モチベーションなど誰も関心をもってくれなかったらどうしよう」という不安にさいなまれていたと言います。しかし彼は、自分が不安を克服してから活動をスタートするのではなく、不安を克服するためにスタートしました。この方法が効果的なことは、多くの人が知らないままか、知ったときには手遅れなのでは、とWangさんは感じています。
この失敗をしないために彼が勧めるのは、ヴァージン・グループの創設者・会長であるリチャード・ブランソンのこの言葉を座右の銘にすることです。

すばらしい機会が差し出されたら、自信がなくてもとりあえずイエスと言ってしまおう。方法は後で考えればいい!


2.健康より大事なものはない(また健康を犠牲にしなくても成功はできる)

このような回答は、実は多くの人から寄せられています。しかし、この見出しの前半のフレーズは、弁護士のPradeeta Mishraさんのものです。「これは、重い病気にかかってみて初めて気づかされる恐ろしい真実です」と彼女は書いています。
これには上記のWangさんも同意し、自分の体の健康と引き換えにするほど価値の高いものなどない、と強調しています。また自称「製品管理マン」のChristian Bonillaさんが力説するのは、病気や早死にを招くような働き方をしなくても成功はできる、という回答です。
彼はこう言っています。

過労のつらさの大部分は、自らが自分に課しているものではないでしょうか。大企業ではたくさんの若手社員がしのぎを削っています。残業も週末出勤もどんどんこなし、最も多くのアウトプットを最も早く出せるのは誰かを競っているのです。そして、それを暗に奨励している企業が(また大っぴらに奨励するところも)多いのです。しかし、そうした頑張り方は、非効率的な目標達成方法です。単にたくさんの仕事をこなすより、適切な仕事に取り組むことのほうが重要なのです。


3. 画面を見ているだけでは人生最高の出来事は起こらない

人生最高の出来事をもっと体験したければ、コンピュータ画面、携帯の画面、テレビの画面の前で過ごす時間を極力少なくすること。

そう言うのは、CEOのEvan Asano さんです。これはもう説明不要ですよね。


4. 幸せは習慣であって、目指すものではない
 

この言葉もAsanoさんのものですが、多くの回答者が同様の意見を寄せていました。
Asanoさんはこう言っています。

幸せは心の状態であり、目指す場所ではありません。これは私が自分の人生を振り返って気づいたことですが、人生で一番不幸なことがいろいろ起きた時期が、一定の目標を達成しなければ幸せになれないと思い込んでいた時代と重なるのです。幸せとはそういうものではありません。幸福感は今すぐ感じることができるものです。今生きている幸せを感じてください。あなたは息をし、人生というすばらしい時間を体験しているのです(自分を犠牲にして成功を目指しても幸せになれない、という彼の考えは、科学でも証明されています)。


5. 成り行きだけで1つの専門分野に縛られてはいけない

Bonillaさんから、キャリアに関する優れた知恵をもう1つ。

物事の習得には、大きなパラドックス(逆説)が存在します。さまざまな専門性を身につければ、さまざまな新しいことに挑戦できるようになりますが、ある分野のエキスパートになるということは、他の分野を無視し、そこに縛られるということです。納得のいく分野で専門性を習得するには時間がかかり、あなたの時間は限られています。どの分野でスキルを蓄積するかをよく考えないと、たまたまの成り行きで、キャリアに関する重要な決断をしたりすることになります。人は、たいていの場合、自分にうまくできることを生業とすることになります。何を習得したかがあなたの人生を左右するのです。

「成り行きだけで、充実感の有無にかかわらず、ある分野に縛られるのはよくあるパターン」だとBonillaさんは警告します。(私個人の体験からしても、とても当たっていると思います。あなたはどうですか?) このことを踏まえ、彼は若い人たちにこんなアドバイスをしています。「キャリアパスの選択は、時に任せたりせず、自分で意識的に行ったほうが、ずっと幸せになれるでしょう」

5 Essential Life Lessons Most People Learn Too Late|Inc.


『2014年05月28日(Wed) 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20140528